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映画 Edit : 2024.12.02 Update : 2024.12.02
自分と向き合った年=年齢 byエルフ荒川ちゃん「傲慢と善良」を読んだ感想②

自分と向き合った年=年齢 byエルフ荒川ちゃん「傲慢と善良」を読んだ感想②

こちらの記事は、こひもとの読書録#3-2の内容の一部を抜粋し編集を施したものです。よろしければ、以下より全編を聞くことができます。


人は自分と向き合った年=大人年齢


ゆかお姉ちゃんが「お母さんは自分の不安を優先して、子どもの事を先回りして全部決めて、なんで真実のことをもっと信頼してあげなかったんだろう。」みたいな事を話していて「それは、その子の生きる力を奪う事になる。」っていうような事を。
みき確かに心配してこういう失敗があるかも、じゃあその失敗を何か食い止めようみたいな感じで、先回り先回りして育てられたのが真実だよね。
ゆかうん。それでYoutubeのエルフのギャルJAPANっていうのでエルフの荒川ちゃんと水曜日のカンパネラの詩羽ちゃんが話してた事を思い出して。
これです↓
ゆか荒川ちゃんの悩みに対して、詩羽ちゃんが多分22歳とかくらいなんだけど、すごい達観した意見を答えてたの。

それでエルフの荒川ちゃんが「大人になるっていうことは自分と向き合うってことだと思ってて、人は自分と一生懸命向き合った年=大人年齢。つまり自分と向き合った年が大人の0歳で、自分は仕事とかで結構うまくいかなくて、挫折して向き合った年が20代前半だった、で詩羽ちゃんは多分それが10代の後半とかで、大人年齢がお互い5歳ぐらいで同じくらいだから、世代が違っても話しやすいんだと思う。」みたいな感じで話してたの。

これ確かに。って思って、真実にとってその自分と向き合う年っていうのは、この架の結婚で嘘をついて逃走した時だったのかなって思った。
みきエルフの荒川ちゃんの言葉、すごい確かに。
なんだろう、私がこの本を読んで、真実にイラっとする部分とかが結構あったりして、でもお姉さんには共感するみたいなのも、今の大人年齢の話聞いたら納得した。

自分で選んで行動して失敗するとかっていうことも、人生においてやっぱすごい大事なことなんだね。
ゆかうん。真実は親からよかれと思って全部事が良いように進む道を歩かされて、お姉ちゃんみたいに反抗もしなかった。

それがその、荒川ちゃんのいう、自分と向き合った年=大人年齢みたいなものをどんどん遅らせる要因ではあったのかなって思った。
みきそれでいうと、大人になっても、向き合わないままただ年を取って、子供のままの人もいるよね。
ゆか多分いっぱいいる。ネットとかで人のことを叩いたりとかしてる人とかは、本当にそういう人なんだと思う。それで言うと真実のお母さんもこの本を読むとそうなんだろうなって思った。
みきそうだね。真実が家を出る時とかも心配してるようで、真実のことを信じてないし、自分の事しか考えていない発言とかをしてたよね。

無敵になった真実。


みき誰目線だけど、真実はこの婚活を通して自分の今までの人生に向き合ったってのは、すごい成長になったよね。
ゆかうん、最後は結婚したけど、別軸の世界線で架が真実との結婚を選ばなくても、真実にとってはどっちでも大丈夫じゃないけど、どっちに転んでも幸せになるんじゃないかなって思った。
みき物語として結ばれたことは、私もすごい良かったねとは思ったけど、もう真実は被災地でボランティア活動して、過去の自分と向き合ったから結構無敵な真実になった気がする。別にそれに結婚っていうゴールが無くても。
ゆかそういう意味ではやっぱ、作者は真実のことを応援したよね。

選択に正解はないと思う。

ゆか正直、人の結婚するしない、子供を産む産まないっていう考えに対して、こうした方がいいとか、これが正しいとかっていうのは何も言いたくないし、多分言えないし、正解はないって思ってて、で作者もそれはそう思ってるのかなって思った部分があって。
みきあ、結婚相談所の小野寺さんの言葉で…私も印付けてた。ちょっと読むね。
ですから親に言われてでも何でも、強引に選択しないまま新しいステージに飛び込む方がいいんです。何も考えないまま結婚して出産して、それでいいのではないかと私は思います。もちろん、結婚しない生き方を自分で選択された方たちを否定するつもりはありません。それとこれとは全く別の話なんです
ゆかそう、そのところで、それを自分の意思でするしないってもう決めた人に対しては、多分何も言わないっていうのは、多分思ってるんじゃないかなって。
みきそうだね、まったく別の話って言ってるもんね。
でも、親の言いなりでも何でも結婚っていうのはどうなんだろうね?
ゆかね、真実がちょっとでも一緒にいたら違和感があったり、心が辛いみたいになる相手だったら、無理して結婚する必要もないんじゃないかなって思うけどね。
みきうん。私もそう思う。

FAX弁慶

ゆか全然話変わるけど、結婚で思い出した話があって、こないだお父さんが「これ見て」みたいな感じでニヤニヤしながら1枚の紙を渡してきて、それが中2の頃の私がNHKの番組に向けたFAXで、何かマジックで太い線で「私は結婚したくありません。」って書いてあって「全ての女の子が結婚をしたいみたいな前提で話を進められるのがとても不快です。」みたいな、「なぜかというと、私は仕事をして経済的に自立したいと思ってます。自立した人同士がパートナーであれば結婚する事に何の意味があるんですか?」みたいなのNHKに送りつけてて。
みき怖すぎる。笑
ゆかなんかでも私中2の頃思い出してみると、友達とかに対してこんなに強く言ったりする子じゃなかったの。結構協調性を大事にするタイプだったと思う。

だから、ネット弁慶じゃないけど匿名性が保たれるFAXっていうツールで、めっちゃ強い口調でなんか言ってて、なんかFAX弁慶だった。
みきすごいわ。その時からゆかちゃんだけど、もっと全然尖ってる。今のゆかちゃんとも違うね。
ゆかそう。内に秘めた自分が尖り過ぎててびっくりした。確かに今の考えともちょっと違うの。だからもしかしたら中2病的なので、社会と反対の意見いうのカッコいいみたいな感じで送ったりしてた節もあったのかもしれない。
みきなるほどね。おもしろい。笑
ゆかなんか最後何なんだっていう話だったけど。笑
辻村深月の他の作品とかでもちょっとやりたいな。
みきうん。この本はすごい婚活っていうテーマもキャッチ―で注目をひくけど、本当に紹介したいのはこの本以外にもいっぱいあるよね。
ゆかうん。またやれたらいいね。


こひもと

みき+ゆか / 吉祥寺でKOHIMOTO Inc.というWebサイト制作の会社を力を合わせて営んでいます🤝IT企業出身のエンジニアとデザイナーで元同期。