月間80万人が訪れるWingArk1stのWebメディア『データのじかん』。単なる技術やデータの知識を超えて、組織や社会の変革をリードする「越境者」を支援する本メディアでは、2022年のデザインリニューアル以降、日々サイトの改善を重ねてきました。
こちらの記事ではユーザー体験の向上やSEO対策、そしてブランド価値を高める運用体制をどのように築いてきたのか、実際の改善プロセスをご紹介します。オウンドメディアの運営やサイト改善に携わる方も参考にしてみてください。
オウンドメディア「データのじかん」とは?
データのじかんの目的
先駆者の実績やアイデア、レポートなどを通じ、データを単なる数字ではなく文化と捉え、組織や社会の変革をリードする人材の育成と活動を促進することを目的としています。
取引先とのインタビューを中心にオリジナリティのあるコンテンツの充実を図り、月間80万人に読まれるウェブメディアです。
サイト改善プロジェクトの背景
オウンドメディア「データのじかん」のデザインリニューアルを行ったのが2022年。
その後運用していく中で、新たなコンテンツが必要になったり、改善の要望が出てきた事から月々サイトの課題を選出し、「データのじかん」を企業にとって認知度やブランド価値向上に活用できる有益なメディアにしていくために、サイト改善を行っています。
チーム編成
主に、以下のメンバーで改善を行っています。
野島
ウイングアーク1st株式会社でデータのじかんの編集長を担当。
田所
データのじかんのサーバ関連や会員システム、保守運用を担当。
藤本KOHIMOTOのディレクター/デザイナー。主にUI設計やデザインを担当。
小日向KOHIMOTOのエンジニア。主にサイト構築、フロントエンドの実装を担当。
明確化した目標設定
以下の目的を実現するため、日々、データのじかんのサイトの改善へ取り組んでいます。
- コンテンツの見易さや滞在時間の向上を目指し、UI/UXの最適化を図る。
- SEOおよびウェブアクセシビリティの最適化により、より多くのユーザーの利便性向上を目指す。
- サイト表示速度の向上を実現し、快適な閲覧環境を整える。
- アクセス数の増加、メルマガ登録の促進、ならびにデータのじかん会員の拡大を図る。
プロジェクトで具体的に実施した課題例
プロジェクトでは、以下のような具体的な課題に取り組みました。
ヘッダー改善

サイトの第一印象を左右するヘッダー部分のUIを見直しました。ユーザーが迷わず目的の情報にアクセスできるよう、検索窓や主要タグの設置、スマートフォン版の最適化により、直感的かつ快適な操作を実現しました。
特集スライド追加

注目コンテンツを効果的に伝えるため、トップページにのFV下部へ特集スライドを導入しました。ビジュアルとテキストを組み合わせたスライド特集記事の訴求力を高め、訪問者の興味を引きつけるとともに、サイト内の回遊率向上を図る施策です。
メルマガ誘導設置

ユーザーとのコミュニケーションを促進するためにメルマガ誘導エリアをサイト下部へ設置しました。アドレスを打ち込めばすぐ登録完了するシステムで、これにより、メルマガ会員数の拡大と定期的なメルマガ配信によるリピーター獲得に成功しました。
質問回答チャット導入

ユーザーサポートの向上を目的に、ChatGPTでリアルタイムで質問に回答できるチャット機能を実装しました。
マルチチャンネルのコンテンツ追加

記事の他に、YouTube・Spotifyなどのコンテンツ形式を統合した専用のページを新設しました。各チャンネルごとの特徴を活かしながら、統一感のあるデザインと情報整理を行う事で、ユーザーが好みの形式で情報を取得できるようになりました。
SPデザイン・レスポンシブの最適化

SPでの訪問者増加、またGoogleのSEO審査基準のアップデートなどに合わせてSPデザインの最適化をレスポンシブ対応を行いました。各画面サイズに合わせたレイアウト調整や画像・フォントの最適化に成功しました。
裏側のストーリー
プロジェクトの裏側として協働体制などをご紹介します。
コミュニケーション
当チームでは、円滑なコミュニケーションを実現するため、主にSlackを活用しています。また、月に一度の定例ミーティングを開催し、意見交換や現状課題の共有の機会を設けることで、各メンバーの連携を一層深めています。
課題管理にはスプレットシートを用いています。

課題ごとにかかった工数を可視化し発注者へ連携を進める事で、改善にかかった適切な料金設定も可視化しています。
今後の課題と展望
今後の課題と展望として、縦型動画の運用をメディアに組み込むことでWebサイトとSNSを横断する新たなコンテンツ表現を実現したり、UIの更なる改善を図るため各ページごとの課題を綿密に洗い出しテストを実施することにより、最適なユーザー体験の実現へ向けた取り組みを進めていく予定ですのでご期待ください。
如何でしたでしょうか。KOHIMOTOでは2025年より要望のあった月々改善をプラン化しております。
WebサイトはPVや問い合わせ数などの定量データと、訪れた人へもたらされる効果などの定性データを合わせて、定期的にコンテンツや導線を見直していくことが、今後の成果に繋がります。

オウンドメディア運営・改善にお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
Huahsin Hsu
台湾出身。中央大学卒。金融業界で5年間勤務の後、4年間海外にて就学・就労を経験。オーストラリア・イギリス・シンガポールに居住歴を持つ。Web業界に憧れを抱きつつ日々の業務の中で中小企業の発信力の重要さを感じ猛勉強中。微力ながら誰かの役に立ちたいと願う。