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Edit : 2025.03.17 Update : 2025.03.28
人が信じるものって何?。「1Q84」と「ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ」を読んだ感想④

人が信じるものって何?。「1Q84」と「ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ」を読んだ感想④

こちらの記事は、こひもとの読書録#7-2の内容の一部を抜粋し編集を施したものです。よろしければ、以下より全編を聞くことができます。



ゆかさっき宗教勧誘とかマルチとかの話が出てきたと思う。
今、村上春樹の「1Q84」を読んでて宗教二世とかが少し絡んでるんだけど、その創始者が「現実は激しい痛みを伴う、つらい、それが真実だ。でもみんなそれを直視したくないから、現実逃避の甘く優しい言葉を求めてる。人が信じるものは真実ではなくて、極論自分が信じたいもの。」って言ってて、なるほどって思った。
みき確かに。それを信じれば、現実逃避かもしれないけど、安心するっていうのは麻薬に近いようなものなのかなって思った。
ゆか世界は絶対思ったよりも、痛いし辛いじゃん。大切な人も死ぬし、戦争とかも起きてるし、人生も思い通りにいかない事もめっちゃあって。
みきそれを受け入れるのは大変だもんね。
ゆか現代が、不確実性の時代って言われている。
ひとつの世代の中でこんなにも価値観が変わることって今までの人類の歴史じゃなかったらしいの。だいたい1個の価値観で一生を生きて死んでいくみたいな。でも私たちは人類で始めて生きてる間に価値観がどんどん変わっていくっていうことを体験するらしいの。

で、人間って原始時代からの本能的習性で、確実なものとか変わらないものに安心を求めるから、この不確実性の時代って言われる今って心理的防御として陰謀論が多分何か流行るのもあるのかなって思った。
みき変わることを恐れる結果、揺らいだりしてる中で、”絶対正しい”みたいな分かりやすい発言を欲しがるのはあるかもね。
ゆかうん。
また村上春樹の「1Q84」の話になるけど、ジョージ・オーウェルの1984年という小説に影響をうけていて、「その話には、歴史を書き換えられるビック・ブラザーっていう人が出てくる。歴史を書き換えられると何が大変なのかというと、一言で言うと、何が真実だか誰にも分からなる。僕らの人格は個人的な記憶と、集合的な記憶が密接に絡み合って作り上げられている。歴史とは集合的記憶のこと。だから、正しい歴史を奪うことは人格の一部を奪う事と同じなんだよ。」っていう風に書いてあって。

陰謀論とかフェイクニュースの、何が悪いのかなって考えた時にこれじゃんって思った。
個人のアイデンティティに関わるから、真実を捻じ曲げる事はやっぱり罪だと思った。
みきたしかに。
ゆか極論嘘で、悪も善へコントロールできるとおもって。
みき私の視点では、今世界で起こっていることも、トランプとかもそういう事に思えてきた。
ゆかそうだよね。トランプとかはテイラースウィフトの画像をAIで修正して、トランプを支持してるっていうのをXに投稿して、でテイラースウィフトが、支持してませんってインスタに書いたりとかしてたから、マジでなんかがっつり嘘ついてるんだけど(笑)
みきなんでバレるだろっていう嘘をつくんだろ(笑)
ゆかでも大統領とかになったりしてるからね。
みきその正しい事実みたいなのはさ、誰が教えてくれたりするのかな。
ゆかそれはね、誰にも教えてもらえなくて、自分で考えるしかありませんっていう感じ。(笑)
みきそうだよね。
ゆか対処法みたいなのはある。
  • 誰かの発言はポジショントークが含まれてるっていうのを前提に聞く
  • 物事には白黒はっきりするものとかがほとんど無いと認識する
  • 何か言われた時に全部鵜呑みにせず多角的に物事を見て、あれ?こっちの立場からするとこうじゃない?みたいな批判的思考力を身に付ける
みきなるほど。











こひもと

みき+ゆか / KOHIMOTOというWebサイトをはじめとしたDigital Creativeの会社を営んでいます🤝IT企業出身のエンジニアとデザイナーで元同期。hiphopと本とお笑いが共通言語。