ゆかイスラエルはパレスチナ人に対して意図的な組織的かつ計画的な集団虐殺を行った(この祖国喪失の悲劇の事をアラビア語でナクバという)。そこにいたら殺される、妻や娘がレイプされるそういった恐怖に駆られてみんな逃げた。その逃げた先が、ガザ地区をはじめとする今のパレスチナ領土で、2007年にイスラエルはガザを軍事包囲して自由を奪っているんだよね。
みきうん。私も思ってた。
ゆかでも、自分の祖国を奪われて、別の土地に追いやられて、しかもその土地で自由がないことが、どんなことなのかって本を読んで分かった。
みきね、ちょっとその封鎖のところ、本から引用しようか。ガザが封鎖されていることはメディアでも語られますが、16年以上にわたる完全封鎖がどういうものか、そこに生きている人間にとって、いったいどのような暴力なのかという事までは全く報道されていません。封鎖とはどういうものなのか、皆さんわかりますか?難しいのは、戦争のような直接的暴力であれば物理的な破壊を伴うので、その暴力性がすごくわかりやすい爆撃された建物がこんなに破壊された人間がこれだけ死んだ、こんなにむごたらしく殺されたということが一目でわかる。しかし、封鎖というのは構造的暴力です 実は戦争における直接的暴力と同じくらい致命的な暴力なのですが、爆撃などの直接的暴力と違って、それによって直接人が死ぬわけではありません。なので、その暴力性が単純には分からないのです。人間や物資の出入搬入搬出が著しく制限されている、経済基盤が破壊され、失業や貧困、栄養失調が起きている。その一つ一つは確かに辛いことではあるのだけれど、それが人間をこのような越境攻撃にまで駆り立てるような暴力であるとはなかなか分からない。
ゆかつまり封鎖状態のまま停戦になったとしても、結局生きたままの地獄と変わらないから、現状維持の停戦には従えないっていう抵抗だったんだよね。
みきそう。だからハマースは抵抗してるから、なんでだろう?やめればいいじゃん。って一見思っちゃいそうなんだけど、これを読むと確かにこんな状態だったら自由なんてないし、自分だったら絶対に耐えられないって思う。
ゆかうん。自分の祖国を奪われて、別の土地に追いやられて、しかもその土地で自由がないことが、どんなことなのかっていうのが本を読んで少し分かった。
みき本当にそうだね。ここで今生きてる人たちがいるって思ったら、本当に辛いから、無事であってほしいし、攻撃とかしないでほしいって思う。
編集者:こひもと
みき+ゆか / KOHIMOTOというWebサイトをはじめとしたDigital Creativeの会社を営んでいます🤝IT企業出身のエンジニアとデザイナーで元同期。hiphopと本とお笑いが共通言語。
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