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プロジェクト Edit : 2025.12.25 Update : 2025.12.25
なぜ「事実ベース」で考えないと物事は解決しないのか|フェイクニュースが足を引っ張る理由

なぜ「事実ベース」で考えないと物事は解決しないのか|フェイクニュースが足を引っ張る理由

なぜ「事実」が大事?

フェイクニュース時代、議論を前に進めるために

事実をそろえない議論は前に進みません。
フェイクニュースが厄介なのは、「人をだます」より、意思決定の土台を崩すからです。

課題が起きたとき、まずやることはシンプルです。

  • いま何が起きてる?(データ・ログ・一次情報)
  • それは確認できる?(再現性・根拠)
  • どこから先が推測?(解釈・感想)

ここが曖昧なままだと、議論は不毛な方向へ流れます。


事実だった場合

物事が前に進むルート

なぜ「事実ベース」で考えないと物事は解決しないのか|フェイクニュース対策

ポイント

  • 施策が外れても戻れる
  • 修正が効く
  • 意見が割れても、同じ前提で話せる

事実じゃない場合

不毛なルート

ポイント

  • 外れても戻れない(立場の問題になる)
  • 検証が弱い
  • 結果、課題が残る

具体的な例:売上が落ちている

例えば、社内でこんな話が出たとします。

課題:売上が落ちている。

ここでよくあるのが、憶測で課題を出す事です。「最近の客層が変わったからでは?」「SNSが弱いからでは?」「接客の質が落ちたのでは?」

……当たってる可能性もある。でも、まだ早いです。
まず必要なのは現状把握(ファクト)です。

現状把握(ファクト)の例

  • どの店舗の売上が落ちている?(全店?一部?)
  • いつから?(先月?3ヶ月前?前年同月比?)
  • どの商品カテゴリ?(客単価?来店数?リピート率?)
  • 曜日や時間帯に偏りは?(平日だけ?夜だけ?)
  • キャンペーンや価格改定など変更点は?(施策の影響は?)

たとえば調べた結果がこうだったら?

「○○店」の「平日の夕方」落ちている。「来店数」が落ちていて、客単価は変わらない。

この時点で、打つべき施策はかなり絞れます。

逆にここがファクトじゃないと、
施策は「課題解決」じゃなくて、ただの「思いつき」になります。


  • 「平日夕方の来店が落ちてる」
    → 導線/営業時間/スタッフ配置/近隣競合の変化を確認
  • 「特定カテゴリだけ落ちてる」
    → 在庫・棚割り・価格・訴求の見直し
  • 「リピート率が落ちてる」
    → 会員施策・体験設計・CSの改善

またこれは、外しても戻れます。事実に戻って、再度の検証と修正ができるからです。


フェイクが混ざると何が困るか

事実を重視するのは、建設的な議論と改善を回すための最低条件です。

フェイクニュースの厄介なところは、全部が「真っ赤な嘘」じゃないんところにあります。

  • 事実の一部だけ切り取り
  • 文脈を抜く
  • それっぽい解釈を足す

だから、ぱっと見で、事実っぽかったり繋がってる感覚になります。でも、それを事実扱いすると、施策も検証もズレます。


まわりの生活や社会を良くするためには、情報に触れるときに、これは「確認できる事実」?それとも「解釈」?という視点が本当に大事だなぁ~😊と思いました。




編集者:Yuka Fujimoto

Webディレクター / デザイナー。美大在学中に、画面ひとつで世界中の人と繋がれるWebの可能性やデザインへ興味を持つ。インターンを経て就職したIT企業で実務経験を積む。肉より魚派🐟