1月25日より、フォトグラファーでありペインターのSoya(松阳) さんによる展示「Long Walk」が、KOHIMOTOオンラインギャラリーにて始まります。
展示に先立ち、Soyaさんの作品について気になることをインタビューさせていただきました。
Soyaさんが自身の生きてきた過程でどのように写真を捉え、絵を描いているのか、また今回展示させていただく作品「Long Walk」のタイトルの由来にも触れられています。
Short Interview
K: You look like a photographer. Is your paint based on your photos?
Soyaさんはフォトグラファーのようですが、描く作品は自身の写真に基づいていますか?
Soya:Yes but not limited by them.
I prefer to consider my photos to be the trigger of my paintings. I’ve been moved to different places since I grow up, different areas in the city and different countries on Earth. I always wonder how the world we are living in being constructed during my unsettled life. I want to know what shapes me and which part of the world I am involving? I guess the moment that I’m physically “being there” is the key that I’m involving the presence. When I check the photos I took, when I hold the film or look at the screen, the photos are not only a symbol of memories but also a key fact that I have been to that place physically.
“I was there, behind the camera, observing the scene through my lens.”
With these presuppositions, I trace the feeling, atmosphere, temperature, scent, and many other complexities through my photos when I paint. That’s also why I name this series long walk while I try to express my nostalgia to my past life steps.
はい、でもそれだけではありません。
写真は絵画作品を作る”きっかけ”と言った方が良いかもしれません。
私は大人になってから、地球の様々な国、街の様々な場所を転々としてきました。定住しない生活の中で、いつも「私たちが生きている世界はどのように構築されているのか」と考えていました。
何が私を形づくり、私はどの世界の一員なのかを知りたい、と。
私は、物理的に「そこにいる」その時が、自分がそこに存在した証なのではないかと思うのです。
撮った写真を確認する時。フィルムを持ち、画面を見る時。写真は思い出の象徴としてだけでなく、私がその場所に「いた」という重要な事実を示してくれます。
「私はそこで、カメラを構えて、レンズ越しにそのシーンを見ていた」
この事実を前提に、写真を通して、感情、雰囲気、温度、香り、その他多くの複雑性を辿りながら絵を描いていきます。このシリーズをlong walkと名付けたのもこうした理由からであり、long walkは同時に、これまで私が歩んできた過去を懐かしむ気持ちを表現しようとしています。
K: I feel that the shadow of a person is characteristic. What do you represent in the shadow of a person?
人の影が特徴的に感じます。人の影に何を表現していますか。
Soya:It is a melancholic character and I think it is more like a metaphor of drifting. I love discovering different places, not only when I’m travelling, but also the city I’m living in. I could always find some surprises in the circumstance that I’m familiar with. I think the shadow of a person is my self-reflection.
人影はメランコリーの表現であり、さらに言えば(さらに正確に言えば)漂流を比喩しています。
私は旅行先に限らず、自分が住んでいる街の中でも、色々な場所を新たに発見することが大好きです。
慣れ親しんだ環境にも、いつも何かしらの驚きを見つけることができるものです。
人影は、私自身の反映です。
Miki Kohinata
大学時代、将来独立することを決めエンジニアの道へ。就職したIT企業で藤本と運命的に出会いKOHIMOTO設立。目指すのは人の心に寄り添えるエンジニア。人生のテーマソングはWeekend by 5lack。