MENU
CLOSE
Edit : 2024.10.28 Update : 2024.11.19
お金って悪い人が持つより、いい人が持った方がいいよね。「令和元年の人生ゲーム」を読んだ感想①

お金って悪い人が持つより、いい人が持った方がいいよね。「令和元年の人生ゲーム」を読んだ感想①


こちらの記事は、こひもとの読書録#2-1の内容の一部を抜粋し編集を施したものです。よろしければ、以下より全編を聞くことができます。



この本を手に取ったキッカケとあらすじ


ゆか読んだ本が、令和元年の人生ゲームっていう、最近発売された本で。
みきそうだ、知らない本だったから、なんでこの本をピックアップしたのかなって思ったんだ。
ゆか私も知らなかったんだけど、CINRAってっていうメディアがやってる聞くCINRAっていうPODCASTがあって、そこにこの間、都知事選に出馬してたAI安野さんと奥さんが出てた回があって。
その奥さんが文藝春秋で編集者をやってて編集した本って紹介してて、何か、安野さんってSF作家らしくそっちの本も読んでみたいなって思ったんだけど、どっちにしようか迷った時にちょっとキャッチーだったからこっち選んでみたっていう感じなんだよね。


みきなるほど、なるほど。安野さんの本も気になるね。
ゆかうん。SF好きだから読んでみたい!
では令和元年の人生ゲームのあらすじをまず話してみる。

まだ人生に本気になってるんですか?
この新人、平成の落ちこぼれか令和の革命家か。
クビにならない最低限の仕事をして、毎日定時で上がってそうですね皇居ランでもしたいと思ってます。
意識高い若者たちの中にいて一人何もしない沼田くん。
彼はなぜ22歳にして窓際族を決め込んでいるのか?


っていうのがあらすじの抜粋です。

2人とも「自分吉原じゃん」って思いながら読んでた話


ゆか吉原っていう、すごいお金持ちのお坊ちゃまで意識高い系サークルの代表やってて、自分も高校時代に起業してて、また学生起業しますみたいな、一見すごい口が上手くて爽やかでキラキラ系なんだけど、実は人の意見に流されて生きてて不真面目と批判される対象として出てくる人がいたんだけど、私はその1章読んだ時に「自分吉原じゃん」ってちょっと思ったw
みきなんで?
ゆか「みんなが自分を許してくれると思っている」みたいな事を書いてあって、そういう節あるなって。
みきえ、私もこれ最初読んだ時に吉原じゃんって思って、私自身も。どちらかというとw
ゆか一緒だ。
みきなんだろう、どういうところがかっていうと、吉原は「起業します。」とか宣言とかするけど、そこに具体的に社会課題を解決したくて起業しますというタイプじゃなくて、その「起業します」が最初に来る人?
ゆか何か、言動とかにおいてちょっとリアリティがないんだよね。
みきそう、で、私も前の会社に就職した時に、会社で働くっていうのが自分的に向いてないっていうのを薄々気づいてたから入社面談の時に、「起業したくて・・・」みたいな今考えると偉そうなことを言った上で採用してくれた会社に入って。だからそういう発言の一部分だけ切り取ると、「めっちゃ吉原だわ~」って思って。
じゃあ何するの?って聞かれたら、「まだ決まってません。」だし、それを沼田から不真面目って言われるのも「うん、そうだよねw」って思って。
ゆか私からしたら、みきちゃんは全然吉原ではない気がしたw
意思がないわけではない気がする。
みきそれで言うとゆかちゃんの方が、周りの人が許してくれるみたいなところとかは、自分的に当てはまるって思うかもしれないけど、ゆかちゃんってどちらかというと結構考えて実行タイプな気もするから、そういう意味では吉原ではないと思った。
ゆかでもお互いに「自分、吉原じゃん」って思って第1章は読んでたんだねw

でもお互い多分そういう部分も多分あるし、違う部分もあるし、みんなに少なからずある気もするよね。
みきそうだね、それは。
ゆかだってそんなに考えてたらさ、何もできないっちゃ何もできない感もあるし、人生は進んでいくから。

優しい人ほど、お金を稼いでほしい☁


ゆか3章で社会課題と向き合う、学生みたいな子達が出てきて、
みきシェアハウスの中でそれぞれ社会課題を解決する活動みたいなのをしてたんだよね
ゆかそう。で、何人か「いいことがしたい、いいことがしたい」って北極のシロクマに思いをはせて自分もシロクマの着ぐるみを暑いのに着て我慢するみたいなことをやってる、カオスみたいな描写があったと思うんだけど、そこで思った事があって。

社会課題を解決することが良いことであるっていうのは多分間違いないと思うんだけど、それに対してお金儲けが絡むと途端に悪いことみたいになるのってちょっと違うかなと思って。
これをこんなちっちゃい会社でセコセコ貧乏暇なしで働いてる、私みたいな人が話したところで、全然説得力がないと思うんだけど。笑

最近、きいたポッドキャストでascope 資本主義の未来編ていう、資本主義に対して賛成・反対・変革希望みたいな色んな意見の人をよんで未来を多角的に考えていくポッドキャストがあって(すごい面白いです!)その中に「営利目的=強欲という誤解。経営者から見た資本主義の実像」っていう回があってそれを聞いてもらえたら、もう早いんだけど、、、


ゆかこの朝倉祐介さんっていう、東大卒業してMBAとってmixi事業を立て直した元代表でベンチャーキャピタルを立ち上げて運営してるみたいなバックグラウンドの人の話をちょっと要約すると、

資本主義っていう構造はデフォルトとしてあって、それはこの歴史上で一番、人種も性別も関係なく誰でも参加できるフェアな取引ができる場として稼働しているのを前提に、この資本主義っていう構造は元々何か目の前に出現してる社会課題とか、人が「こういうものが欲しい」とか「ああいう風になったらいいな」っていうのを解決するっていうのがベースにお金が支払われていて、営利目的っなった瞬間に、それがグリーティーな世界を即連想させるっていうのはちょっと違うんじゃないかなって話していて。

確かに、お金がもらえるっていうことは、それに則した何らかのサービスをこの世界に提供してて、この世界が物質的な貧富の差が少なくなってどんどん便利になっているのは企業の力もあって、だからこそお金がもらえるっていうプロセスの上で成り立っている。また、それはお金をまた使うっていうことにも繋がるし、税金も払ってそれが社会福祉に繋がるから、その、お金稼ぎを「いいこと」と切り離して考えることが、自分を苦しめてるような事にも繋がるんじゃないかなってちょっと思った。
みき 確かにね。ただ、自分が学生の時にとか考えると、すごい裏でお金もらってる政治家が、とかニュースとかも見るから、お金を持つことが悪みたいになる気持ちもわかるけど。
でも本来はお金をもらってサービスを提供するっていうこと自体は全然悪い事ではないよね。
ゆかそうだよね。本を読んでポッドキャストの話を思い出してもう一回聞いてみたんだけど、優しくて、人を傷つけない、むしろ人を助けたいって思ってたり、良い行いをすることが自分の心にも健康だなって思ってる人って、結構謙虚な人が多いのかなって思うんだけど。「いやいや、いいですいいです。」みたいな。
でもそれは、そのお金をもらうこと=ネガティブな要素だと捉えてる前提での謙虚だと思って。
善い人がお金をちゃんと持って、自分が納得いく行いをしてる企業とかにお金を使ったりとかすることが、社会にも結果良いことなんじゃないかな、って何か思ったかな。

お金の総数が決まってるのなら、その上でやっぱりお金って多分良い人が持った方が悪い人が持つより、社会にとっても良いよなって思ったっていう。
みき この話でいうと、正しく考えてお金を使える人がお金を持った方がいいなって思う。
あと、その稼ぐ事とかが悪ではないけど、何が何でも稼ぐというよりは自分的にこれはクールじゃないな、みたいな基準みたいなのは自分的に持ってたいって思ったかな。
ゆかそうだね。それが自分の哲学みたいので社会と繋がれる一つのピースになるよね。



こひもと

みき+ゆか / 吉祥寺でKOHIMOTO Inc.というWebサイト制作の会社を力を合わせて営んでいます🤝IT企業出身のエンジニアとデザイナーで元同期。