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Edit : 2024.12.19 Update : 2024.12.20
これって戦争?教養としての「ガザとは何か」を読んだ感想①

これって戦争?教養としての「ガザとは何か」を読んだ感想①

こちらの記事は、こひもとの読書録#4-1の内容の一部を抜粋し編集を施したものです。よろしければ、以下より全編を聞くことができます。



なんで争ってる?


ゆかこのパレスチナとイスラエルの事を知る上で、歴史的な文脈を知る事がかなり重要になってくるんだよね。
みきそうそう。それを紹介する必要があるよね。
ゆかうん。まず、この戦争はイスラエルとパレスチナの争いで、ガザはパレスチナ領土の地区の名前なんだよね。でハマスっていう組織がパレスチナは軍とかを持っていないから、軍の代わりというか・・・なんだよね。
みきそう。少し長くなっちゃうから、サイトの方で年表を記載しておきます。
年月 内容
1947年11月 国連パレスチナ分割決議採択
1948年5月 イスラエル独立宣言・第一次中東戦争勃発、難民の発生
1967年6月 第三次中東戦争勃発・イスラエルが東エルサレム、ヨルダン川西岸、ガザ地区、ゴラン高原を占領、新たな難民の発生
1982年6月 イスラエル軍によるレバノン侵攻
1987年12月 ヨルダン川西岸地区とガザ地区でインティファーダ(抵抗運動)始まる
1991年1月 湾岸戦争、湾岸諸国でのパレスチナ人の迫害
1993年9月 PLOとイスラエルが相互承認(オスロ合意)・パレスチナ暫定自治協定調印
1994年7月 ガザ・エリコでパレスチナ自治政府が活動を開始
1995年9月 暫定自治拡大協定調印
1996年1月 パレスチナ評議会選挙実施
2000年9月 第二次インティファーダ始まる
2002年 ヨルダン川西岸地区で分離壁建設開始
2005年1月 パレスチナ自治政府議長選挙実施
2005年8~9月 シリアでの民主化運動・内戦の激化、シリアのパレスチナ難民がレバノンに流出
2006年1月 パレスチナ評議会選挙実施、ガザでのハマスの支配が強まる
2006年7月 第二次レバノン戦争勃発
2008年12月 イスラエル軍のガザ侵攻
2011年 ~ 2013年 シリアでの民主化運動・内戦の激化、シリアのパレスチナ難民がレバノンに流出
2012年11月 国連総会がパレスチナを「オブザーバー国家」として承認
2012年12月 イスラエル軍のガザ爆撃
2014年7月 イスラエル軍のガザ攻撃
2018年5月 トランプ米大統領が、米大使館をテルアビブからエルサレムへ移転
2018年8月 米国、UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)への拠出金停止
2020年1月 トランプ米大統領「新中東和平案」発表
2021年5月 イスラエル軍のガザ攻撃
2022年5月 イスラエル軍のガザ攻撃
2023年10月 イスラエル軍のガザ地区攻撃開始


ゆかこれらを見るとイスラエルとパレスチナだけの問題ではなく、いま世界で力を持っている欧米諸国の歴史的な背景が関わっている事が分かるね。

これって戦争?

みきなんかこの本だけ見ると、この件は戦争なのか?って感じ思えて。報道とかを見て戦争だと思っていたけど、民族迫害ではないかと思う。世界政治的な問題をうやむやにして解決せずに人道問題にすり替えてるって本にもかいてあって。
ゆかすごく簡単に言うと元々いたイスラムの人たちをユダヤ人が領土を得るために暴力をもって追いやっていった。そしてガザはその中をイスラエルなどが管理することで生き地獄と呼ばれる牢獄化したって感じで書いてあったね。
みきそうだね。それで「ハマス(イスラーム主義を掲げる民族解放組織)」が誕生した経緯があった。
でも私が見たニュースとかイスラエルに加担する国の報道ではハマスはテロ組織・武装勢力と報道されていた。でも実際はハマスは長らく続くガザへの迫害・封鎖からの民間組織の抵抗であり、事実を歴史的流れからちゃんと理解しないと、本当に何が起こっているかは分からないと感じた。
ゆかそうだね。しかもイスラエルは国際法を完全に破っていて、戦争犯罪をしている。例えばこの本には、以下のようなことが記載されている。

イスラエルが使用している白リン弾は空気に触れている限り鎮火しません。肌につくと骨に達するまで肉を焼き尽くしていきます。一度吸い込むと肺を内側から、内臓から焼き焦がしていく非人道兵器です。
イスラエルは2008-2009の攻撃で白リン弾を使ったことに関して世界中から非難されたので、攻撃力・破壊力といった戦術的効果よりも、国際世論を敵に回さないことを重視して、以後、白リン弾の使用を控えていました。しかし今回また白リン弾を使っています。
みき白リン弾やばすぎる。。その他にも、国際法上使用禁止されいる武器が使われているみたいだね。例えば、

イスラエルは意図的に若い人達の脚を狙います。榴散弾(りゅうさんだん)といって弾丸の中に小さな弾が沢山入っていて、着弾すると弾頭が裂けて複数の刃物のようになるものなど。
この兵器は周りの血管や神経までずたずたに切り裂いてしまうので感染症を起こして亡くなる場合もある。だから被弾すると脚を切断するしかない。イスラエルは若い人たちに一生障害を負わせるために脚を狙撃する、そういう戦略を積極的にとっている。


これって本当は国際法違反で非難されて、罰せられるべき事だよね…?
ゆかもうなんか本読むと、やりたい放題じゃんって思う。

ガザには現在230万人が暮らしている。その65%が24歳以下で40%が14歳以下赤ちゃんとか子供が多いの。平均年齢は18歳。
2024年10月でガザ死者42718人、うち13319人が子供、けが人10万人以上、行方不明1万人以上みたい。ほんとにひどい。

イスラエルの情報戦

みき世界から非難されないために、イスラエルは情報戦に多額の予算を引き裂いてもみ消してるんだよね。
ゆかそう、その箇所も紹介したいんだ。読むね。

イスラエルは、情報戦に多額の国家予算を割いています。イスラエル側の犯罪がされるようなことがあったら、直ちにそれに対する偽の対抗情報を発信します。
例えば、二000年九月に始まった第二次インティファーダ(イスラエル占領下の民衆による、占領に対する一斉蜂起)のさなか、ガザでイーマーン・ハマースという十三歳の女の子がイスラエル兵から十数発の銃弾を受けて殺されました。世界中でイスラエル非難の声が上がったのですが、 それに対してイスラエル側は、少女がカバンの中に爆弾を持って、それをイスラエル兵に投げようと近づいてきたので自衛のために殺したという情報を発信しました。


とか、あとは、

同じく第二次インティファーダ下のガザで、ムハンマド・ドゥッラという十二歳の男の子が、お父さんと買い物に行った帰りに戦闘に巻き込まれ、子供がいるから撃つなと叫ぶ父親の傍らで、撃たれて殺されました。 少年を救出しようと駆けつけた救急隊も狙撃されています。 医療従事者に対する攻撃も国際法違反です。 父親の腕の中で少年が息絶えるという映像が世界に流れて、この時もイスラエル非難の声が世界的に高まったのですが、これに対してイスラエルは、あれはあパレスチナ側が撃った弾が当たって死んだのだ、と発表する。
みきそうやって嘘か本当か分からないような自分たちに都合のいいニュースを流して、いろんな場面で情報を操作してるんだよね。
ゆか情報の真偽っていうのが今ネットで整備が整っていないのを良い事にすごい良いように使われてない?って思って。前回のトランプ政権の選挙の時からフェイクニュースって言葉が世界に広まってんだけど。もう嘘でもいいから言ったもん勝ちみたいになってるのどうなんだろう…
みき兵庫県知事の件も、ネットの情報だったもんね。
ゆかみんながみんなご都合主義で嘘つき始めたら、この世界はもっと混沌とするし秩序は無くなるよね。
みき正しい情報が流れず、本当の理解をできない。そうすると、何が起きるかというと、自分が何を選択し政治的に何を選べばいいか、というところも繋がると思った。
ゆかそうなるともう極論、独裁制と何が違うんだとも思えるよね。民主主義が遠のいてうちらみたいな民衆の意見が反映されることはなくなっちゃうんじゃないかと。
みきたしかに。うちらのWeb関係の仕事をしてる立場からも、そういうネットのフェイクニュースに対する対策のようなものが進めばいいなって思う。

日本から私たちができる🕊🇵🇸パレスチナ連帯行動🍉🕊

https://docs.google.com/document/d/1IUVPD02DGo5GPPM6ZU2WB0FYES4eGAaXZio07hq07hc/mobilebasic#h.6czg9zhp7iqv

「パレスチナを知るキーワード」フライヤー|パレスチナを知るキーワード

https://note.com/palestine_key/n/n54d27b9a62da



こひもと

みき+ゆか / 吉祥寺でKOHIMOTO Inc.というWebサイト制作の会社を力を合わせて営んでいます🤝IT企業出身のエンジニアとデザイナーで元同期。