年末に先輩に貸してもらった本『デザイン思考の先を行くもの』が面白かった。
序章部分に最近よく耳にするデザイン思考、っていったい何?ということが、ロジカルに明記されていたのでアウトプットとしてまとめておこうと思います。
(後半は0→1実践やイノベーション的事業の創造を未来から逆算する、など内容が濃くまとめきれないので、興味がある方は是非本を読んでみてください。)
この本ではデザイン=オシャレなグラフィックではなく絵心的なセンスがなくてもできると繰り返し記されている。
それはなぜかというと、デザイン=問題解決力だからだそう。
デザイン思考の定義における「デザイナー」とは
絵心、センス、クリエイティビティは関係ない。
では、なぜ日本でデザインというと上記のようなワードが思い当たるのか。
それは、デザインという言葉の輸入方法が曖昧であった事と、日本の教育が図工や絵画が得意→美大に行く→デザイナーになるというルートを社会的な定説としたから。
物事を綺麗に整えたり必要な装飾を施したりというプロセスにはスタイリングという別の言葉を使うという。
デザインはあくまでも「問題解決」という目的の追求であり、その目的を究極的に突き詰めていくと、結果的に無駄がそぎ落とされた美しいものができてしまうことがある。
デザイン思考を実践するプロセス
1. Discover the problem or need(課題か需要の発見)
→解決すべき課題を洗い出す
2. Define(解くべき課題の定義)
→1の拡散的な議論で出された課題候補の中で、一番プライオリティの高い課題を絞り込み、定義する
3. ideation(アイディア出し)
→2で言語化された課題に対して、その解決に最短距離で到達できるようなアイデアを出す。最も簡単な方法は課題の逆を目指すこと。
4. Protype(試作作り)
→デザイン思考の真骨頂はここにある。
案ずるより先にまず試してみる、プロトタイプは完成品のように完璧に作る必要はない。
5. Implement(実施)
→プロトタイプを実際に利用してみる。
ここで重要なのはそのプロトタイプは「どの要素を評価するためのものか」ということ。
6. Evaluate(評価)
→5のプロトタイプに対するフィードバックを行う。
どのようにすれば改良できるかを議論する、
3のアイディアを変えることで改良を試すのではなく、デザイン思考においては1の課題発見にその原因を見出そうとすることだ。
1~6の循環がデザイン思考の実践のプロセスになります。
つまりデザイン思考=消費者が求めているものを聞いて*PDCAを回す事と定義できる。
*PDCA=P= Plan/計画 D=Do/実行 C=Check/評価 A=Action/改良
この本を読んでいて異文化に触れる感覚になりました。
自分が今まで思っていた視覚的な刺激と、デザインをする上でのお客さんが求めている事の本質への違和感の正体がダイレクトに言語化されていたからです。
デザイン思考とは
限りなくロジカル。そしてサービスの改善やアップデート開発の手順に同様に改善を繰り返して完成する
ユーザファーストな定義だと分かりました。
【参考文献】
KOHIMOTO LABO
WebプロダウションKOHIMOTO Inc.が発信を通して成長していくためのラボ🧪 IT企業出身。世界中の人へ発信できるWebサイトを通じて、社会がより良い方向へアップデートしていく為に日々学び、技術を生かしていきます。