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「ピラミッドってだれが作ったの?」絵本タイムで、4歳のお子からこんな質問が。
4600年前、現在分かっている文明の中もかなり古い古代エジプト文明のピラミッド。調べてみると、ピラミッド=奴隷労働というイメージはすでに過去のものと分かり面白かったので、「ピラミッドを造った人々のリアルな暮らし」を子供にも分かりやすいくまとめていきたいと思います🐣
ギザ台地ではクフ王の大ピラミッド南側に労働者村(ヘイト・エル=グラーブ)が発掘されています。日干し煉瓦の家、パン窯、診療所、牛骨の巨大ゴミ捨て場などが整然と配置され、国家が食糧・医療・住居を手厚く供給していたことが裏づけられました。
階層 | 主な役割 | 就労 | 特徴 |
---|---|---|---|
常勤の専門職人 | 石切り・測量・運搬・彫刻 | 通年雇用 | 高い技能と責任、厚遇 |
農閑期の農民 | 巨石運搬・整地など重作業 | 3〜4か月 | ナイル氾濫期を有効活用 |
石灰板に残る「クフ王の友」「メンカウラーの酔っ払い隊」などのチーム名や欠勤理由メモ(風邪・二日酔いなど)は、労働環境が管理されていたようです(笑)
衣服は亜麻(リネン)製のシュエンティと呼ばれる腰布が基本。気温40℃超の乾燥地帯では上半身裸+サンダルが合理的でした。上級職人は長めのチュニックやビーズの首飾りを身に着け、階層差を示していました。
主食は全粒粉パンと濁ったビール。ビールは液体パンとも呼ばれ、ビタミンB群とミネラルを豊富に含みました。さらにタマネギ、ニンニク、レンズ豆、イチジク、ナツメヤシ、牛・山羊・魚の肉も支給され、骨分析では現代建設労働者と同等のたんぱく質摂取量が確認されています。
労働者村の住宅は1戸あたり6〜12人が入居。1部屋を寝室兼リビングとし、中央庭にはパン窯や調理炉、小さな祠堂もありました。
トイレ遺構や子どもの玩具が出土しており、単身赴任ではなく家族帯同型だった可能性が高いとされています。
村の一角から診療所跡と医療器具が発見されています。エドウィン・スミス・パピルスにはハチミツ消毒、亜麻包帯と木片による骨折固定、頭部外傷の神経観察などが詳細に記録され、当時としては世界最先端の外科知識でした。
ゴミ捨て場の牛骨や織機跡は、女性が料理・洗濯・看病を担った痕跡です。古代エジプトでは女性が財産を所有し、離婚や契約も自由。助産婦や女医の碑文も確認され、家族単位の滞在で子どもたちが村で遊ぶ姿が想像できます。
ピラミッドは王墓であると同時に、ファラオと建設者自身が永遠の輪廻に与る聖なる建築でした。
太陽神ラーに合わせた東向き礼拝、死者の神オシリスへの供物、チーム名に神々を冠する慣習など、宗教的やりがいが重労働を支える心理的インセンティブとなりました。
4600年前にも奴隷制度などではなく、平和的に作られたピラミットに、信仰の力や人間の知性を感じました。今後永遠に残り続けるかはわかりませんが、4600年残るものを作るなんてすごすぎます。
家族や仲間、神さままで巻き込みながら未来に残るものを作り、いま現代も残されているピラミットを、いつか息子と見に行ってみたくなりました🐫✨
編集者:Yuka Fujimoto
Webディレクター / デザイナー。美術大学在学中に、画面ひとつで世界中の人と繋がれるWebの可能性やデザインへ興味を持つ。インターンを経て就職したIT企業で実務経験を積む。肉より魚派🐟
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