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手記 Edit : 2025.08.07 Update : 2025.08.07
なんで、地球からは138億光年先までの星しか見えないの?

なんで、地球からは138億光年先までの星しか見えないの?

宇宙がどこまで見えるか?

子供も分かる、5ステップ解説

  1. 光は手紙みたいに時間がかかる
  2. 宇宙の誕生日は138億年前
  3. 生まれたての宇宙は霧で真っ白
  4. 風船がふくらむと糸も伸びる
  5. これから届く手紙と遠ざかる星

1. 光は手紙みたいに時間がかかる

星から出た光は“秒速30万kmの手紙”。地球に届くまでの時間を「光年」で数える。たとえば4.3光年先の星の光なら、4.3年前に出発した手紙。


2. 宇宙の誕生日は138億年前

ビッグバン=宇宙の誕生日が138億年前。だから最古の手紙も138億年より古くなれない。つまり「宇宙の年齢ぶん」より前の日付のポストカードは存在しない。


3. 生まれたての宇宙は霧で真っ白

ビッグバン直後は宇宙全体が濃い霧で、光は1歩も進めなかった。38万年たって霧が晴れ、やっと光が飛べるように。
その霧が晴れた瞬間の光が、テレビの「砂嵐」みたいに今も全天から降ってくる宇宙マイクロ波背景放射*だよ。
→そこが「観測の壁」。それより奥は光では見えない。


4. 風船がふくらむと糸も伸びる

宇宙は、ふくらむ風船みたいに今も大きくなっている。光の手紙が地球に届くあいだに、風船がどんどん大きくなったから、「当時の距離」と「いまの距離」は別物。138億年前に出発した手紙を出した星は、いまでは約465億光年先に座っている計算になる。


5. これからどうなるの?

時間が進めば近い星の新しい光は届くけれど、膨張加速で遠くの星は次第に見えなくなる。
赤信号の音が遠ざかると聞こえにくくなるのと似ている。つまり「届く手紙は増えるけど、読める相手は減っていく」という不思議な未来図だ。


もっと一言で言うと?

星々の光の手紙は宇宙の年齢ぶんしか旅できず、霧が晴れた瞬間より前は通行止め。さらに宇宙が膨らむせいで、見える過去は138億年でも、その星はずっと遠いんだよ。


宇宙マイクロ波背景放射(CMB)とは?

宇宙が生まれた時が今も空に残るマイクロ波―

  • 宇宙の出生証明書:銀河のタネ(密度ムラ)がわかる
  • 年齢・形・材料を測る最強の物差し:宇宙の年齢・平坦さ・暗黒成分の割合を推定
  • 標準宇宙論の試金石:ビッグバンやインフレーション理論を検証できる

ステップ 内容
1. ビッグバン直後は超高温プラズマで、光は電子・陽子にぶつかり霧の中で迷子。 ぐつぐつ煮えたスープの中でライトを当てても先が見えない。
2. 38万年後、温度が下がり電子と陽子が結合。霧が晴れ、光が自由に飛び出した瞬間が誕生。 濃霧の山道を抜けて一気に視界が開ける瞬間。
3. その光は宇宙の膨張で波長が1000倍に伸び、電子レンジと同じ“マイクロ波”に。 風船に描いた赤い点が、膨らむうちに見えなくなるイメージ。

もっと一言で言うと?

宇宙マイクロ波背景放射は「宇宙が初めて自由に光を放った瞬間」の化石光。これを解読すると、私たちの宇宙がいつ・どうやって生まれ、何でできているかがわかる――まさに“宇宙のタイムカプセル”なんだよ。



宇宙の事を考えると未知なるものへの好奇心からワクワクしますよね。私達が気軽に宇宙に行ける日も近いかもしれませんね🌎🚀


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編集者:コウ

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