前回の記事で、「ウミガメは生まれてすぐ海に向かう」ような行動は、いわゆる 遺伝的な記憶(本能行動 / innate behavior) と呼ばれる現象についてまとめました。
赤ちゃんは生まれた時点で「世界中どの言語にも反応できる」状態になっており、おおよそ10歳前後までに言語入力がないと習得が難しくなります。
他人の行動を見ただけで、自分の脳でも同じ神経活動が起きる。模倣学習(真似ること)、共感(他人の感情を理解すること)はコミュニケーションと人間関係の形成、文化の伝承に不可欠だからです。
親子やパートナーとの「愛着」が形成されるとき、オキシトシンやドーパミンが分泌され、安心や快楽が強化されます。これによって群れを作り、長期的な協力関係を維持できるのは人間の大きな特徴。
人間は本能的に「他者の視点を想像し、罪悪感を持ち、協力する」能力を備える。それにより、宗教や言語と組み合わさり「ルール・文化・倫理」を形成できる。
これらは「人間の社会性」と「言語能力」を支える高度な神経回路であり、DNAの設計図として受け継がれています。ただし実際には 環境・文化・経験 が必須で、初期設定(遺伝)とアップデート(学習)が組み合わさって完成します。
個人的には、最後の「善に向かう回路」が、資本主義の経済合理性を重視した社会基盤と合っていなくて、現代人に苦悩を引き起こしてる回路なんじゃないかな?と思いました。
なので、次の記事で、なぜ人は遺伝的に共通善へと進むようになったのか、また真理を追究するのか。という事を掘り下げていきたいと思います。
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編集者:コウ
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