前回の記事の最後で、集団として死から身を遠ざけてきたためにDNAに刻まれた「善」へ向かいたい人間固有の営みが、資本主義の経済合理性の加速が交わるときに、人間のプログラムとのバグが発生しているんじゃないか?という事を記載しました。
人間は「協力し、共通の善を共有する」ことで安心・結束を得るはずなのに、市場は「個人利益の最大化」「競争優位」を推奨する。
その結果、協力本能が報われにくい環境が生まれ、社会的分断や不信感が増幅してしまいます。
人間は「因果関係を探求し、世界を理解したい」という好奇心を持ちます。物事を紐づけて考え適応能力を高めて生存戦略をしてきたためです。しかし現代は、真理そのものではなく「即効性ある知識・売れる情報」が優先されてしまいます。
その結果、真理欲求が満たされず、「フェイク情報や消費可能な疑似知識」が氾濫してしまっています。
人は生存率を上げるため「群れ」で生活してきました。そのため集団内での協力・共創に快感(オキシトシン・ドーパミン)が伴います。しかしグローバル市場とAIによる最適化が「超高速競争」を強制しています。
その結果、協力より競争が優位 → 孤立・燃え尽き・精神的ストレスの増大につながります。
本来、倫理・規範回路は世代単位でゆっくり変化する。(だいたいは一つの価値観で一生を生きる)しかし、世界の情勢や金融市場やAIは秒単位で変化し、利益を追うため、倫理・規範回路の速度も上がっています。
その結果、倫理が技術・経済に追いつかず、誤用・悪用が先行してしまう。(例:環境破壊、監視資本主義)。
人類は長期的に「生存と繁栄」を志向(次世代・持続性)する側面があります。死後や来世の事を考えたり、先の未来のための意思決定を行うなど。しかし、社会では特に、四半期決算や短期ROI(投資収益率)が意思決定の軸となっています。
その結果、長期的な共通善(環境・平和・人権)が犠牲になり、短期的利益が優先される事を基盤と評価軸により、否とできない。
人間の進化的プログラムでは、本来人がやりたいことは「人と共に共通善を志向し、真理を探究する営み」のはずが、現代の資本主義合理性が「個人最適化・競争・短期効率」を加速し優先させてしまっています。
これにより、現代人の生き方に対する苦悩が発生していると思います。
また、要因は多角的ですが、温暖化や戦争などの社会問題にもつながっている。
その点を、もう少し課題として捉えて解決していく方向に意識をむけてみると、「本当は何をやりたいんだっけ?」「何のために生きてるんだっけ」といった悩みも、もしかしたら小さくなくなっていくかもしれません。
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編集者:コウ
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