インターステラーで、ブランド博士をエドマンドの星に送るとき、「運動の第三法則。前へ進むためには、何かを後ろへ置いていかなければならない。」といって自分が犠牲になるシーンがあり、その言葉が印象的だったので、どういうことか調べてみました。
壁を手で押したときに「押し返される感覚」を覚えたことがあると思います。
このとき、私たちは自然界の根本的なルールのひとつニュートンの第三法則(作用・反作用の法則)を体験しています。
イギリスの物理学者アイザック・ニュートンが17世紀に発見した運動の法則のひとつ。
その内容はとてもシンプルです。
壁を押すと、壁が押し返す。
ロケットが後方にガスを噴射すると、機体が前方に進む。
どんな力も、必ず同じ大きさの対になる力を生み出す、それが第三法則です。
この「力のペア」は、物理的な出来事にとどまりません。
自然界そのものが、同じようなつり合いで動いているように見えます。
それが「自然界のバランス原理」と呼ばれる考え方です。
自然の中では、常に何かが押し合い、引き合いながら均衡を保っています。例えば・・・
プラスとマイナスは必ずペアで生まれ、全体として中和を保つ。
物質の世界には、常に反対の性質をもつ存在がある。
天体同士の引き合いが、軌道という動くバランスをつくる。
一見、複雑に見える宇宙の仕組みも、根底では「どちらか一方だけが強くなりすぎない」ように設計されている。
このバランスの原理は、物理の世界だけでなく、生きものや社会の中にも見られます。
森では、捕食者と被食者の数が釣り合うことで、生態系が安定します。
人の体も、体温や血糖値などを一定に保つ「恒常性(ホメオスタシス)」の働きでバランスを取っています。
社会でも同じです。
経済では、需要が高まれば供給が増え、過剰になれば価格が下がる。人間関係でも、与えることと受け取ることの間に自然な均衡がある。バランスを欠いたとき、人は無意識にそれを戻そうと動きます。
古くから人間は、このバランスの存在を感じ取り、さまざまな形で言葉にしてきました。
光と影、静と動、男と女──あらゆる現象は対で成り立つ。
対立があるからこそ調和が生まれる。
行為には必ず応答があり、全体が調和する方向へと回帰する。
科学以前の時代から、人は直感的に自然はつり合いを好むことを理解していたのかもしれません。
バランスという言葉を聞くと、「静止した状態」を思い浮かべがちです。けれども、自然界のバランスは動きながら保たれるものです。
これマジで真理だ・・・と思いました。人間の脳は動いているものを正確に捉えることができないので、理解するために定点的な事実を好む傾向にあります。
ですが、潮の満ち引きも、季節の移り変わりも、すべては絶えず変化する中での均衡。
天体は動き続けながら、重力と遠心力のバランスで軌道を描きます。
私たち人間も、感情や社会の中で揺れながら、その都度、人との関係性や社会的にちょうどいい立ち位置を探しています。
また人の集合体である国家間でも、力の均等をとろうという動きをしていることを感じます。
諸行無常。この世のあらゆる物事は常に変化し、移り変わっていくもので、永久に不変なものはないという根本的な仏教の言葉を思い出しました。人は何千年も前から、現代にも通ずるこの真理に到達していたのめちゃくちゃ頭良い…!
全ての物事は常に変わる。それもまた自然な安定の一部だと、気づく事ができて良かったです。🌙
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編集者:コウ
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監修者:こひもと
みき+ゆか / KOHIMOTOというWebサイトをはじめとしたDigital Creativeの会社を営んでいます🤝IT企業出身のエンジニアとデザイナーで元同期。hiphopと本とお笑いが共通言語。
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