映画を見た直後の藤本がLABOに書いていた感想📝を残しておきます。2023・07
7月に相方のみきちゃんに激推しされて怪物を見てた!
かなり印象に残った映画で、ハラハラしたりいろんな感情になったし「あれってどういうこと?」という考えるきっかけをもて、とても好きだった。
怪物で、校長先生が音楽室で放った言葉
自分の中で印象に残った言葉で、校長先生へ湊が依里への好意がある(性別が男性の人間を好きになった)から幸せになれない、と打ち明けた後に、校長先生が湊へ言った言葉。
誰かにしか手にはいらないものは幸せって言わない。しょうもない。誰にでも手にはいるものを幸せというの。
湊からすると、初めて自分の苦悩を他人に打ち明けました。
この言葉を聞いた後の展開から、湊にとってはその言葉はポジディブな言葉と捉える。
では、この言葉はどういう意味で、湊に向けられたのか?
この言葉は「幸せになれない」と言った湊を肯定する言葉だった。
では、校長先生は何を「しょうもない」と言ったのか?
この言葉を聞いて、この詩を思い出した。
幸福かと訊かれたら、
誰だって、戸惑い、ためらう。
幸福は答えではないからである。
幸福は状態でないからである。
感情でなく価値でないからである。
幸福は定義だからである。
長田弘『誰も気づかなかった』より
Call me your nameのようなロマンスと田舎町の組み合わせも綺麗で、パラサイトのような「あの人って結局どんな人だったの?」とかなる感じもエンタメ感強くておもしろかったし、見応えがあった。
この映画を通して、自分の中で新しい価値観が芽生えたのは確かで、子どもには湊が亡きお父さんに発した「なんで産んだの?」なんて考える暇ないほど悩みのない楽しい人生を送って欲しいと思ってた。でも、この時代に迷いや葛藤なくして自分にとってこれが幸せと感じられる生き方をみつけるのは難しいと思うから。
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