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映画 Edit : 2025.04.16 Update : 2025.04.17
死ぬのが怖いじゃなくて、無意味なまま死ぬのが怖い。「イベリン:彼が生きた証」を観た感想⑤

死ぬのが怖いじゃなくて、無意味なまま死ぬのが怖い。「イベリン:彼が生きた証」を観た感想⑤

こちらの記事は、こひもとのコンポストキャスト#8-2の内容の一部を抜粋し編集を施したものです。よろしければ、以下より全編を聞くことができます。



ゆか「死ぬのが怖いじゃなくて、無意味なまま死ぬのが怖い」って、イベリンが言ってたのがめっちゃ印象に残ってて。
みき私もその台詞すごい印象に残った。
ゆか親とかからしてみたら、無意味なわけないじゃん。障害があろうがなかろうが生きてることに価値があるんだよって。
みきうん。私もイベリンに対して会った事もないけど、そんなことないよって思うし、もちろん友達とか家族に対しても。
でも自分でこういう気持ちになるのも分かる。
ゆか確かに。
ただ、呼吸して寝て、起きて、ご飯を食べて、それで良いはずではあるんだけど。
みきそういう感情になるの、分かるよね。
ゆか私たちが生きる、行動指針ってこれの逆じゃない?って思った。
みき無意味なまま死ぬのが怖いってみんな思っていて、だから自分の人生を意味あるものにする行動をする?
ゆかうん、仕事して社会の役に立ってるって思える事とか。あと子供ができてお世話したりとか。自己の存在意義を確認できる行動をしたい。
障害があるないに関わらず、この感情はめっちゃ誰もが持ってるよね。
みきこの社会が、人々の関わりとか助け合いによって成り立ってることの裏付けなんだろうね。
ゆかだから「やらなきゃ」っていうよりも「やりたい」って思うと思う。
でも、そこに障害があったり病気があったりとかすると、できないことはすごく多くて、歯がゆいだろうなって。
みきそうだよね。
ゆかゲームの中でイベリンは探偵事務所をやってたじゃん。
それもその欲求の表れだし、実際にゲームの中で人助けをめっちゃしてたから、やりようがあるんだなって。
みきそうだよね。
大学で福祉を少し学んでた事もあって、すごい新しい視点というか、ハッとさせられた。この映画で。
ゆかその人にもできることがあるっていうのがね。
みきしかも、こんなに影響を与えるんだって。
ゆか温かいコミュニケーションだったよね。
殺伐としてる感じのイメージもあったから。
みきそうだよね。
本来のSNSとかバーチャルの良い在り方をみた気がした。
コミュニケーションで心が満たされたり共感し合えたり、助け合ったりとかするので、自分にとっても大事な場所になるっていうのは。
ゆかうん。
生きがいになっていてかなりグッドだよね。
みき自分もwebの会社をやってる中で、色々考えさせられたな。
ゆかよくよく考えたら、オンラインで会った事ないお客さんとかもいっぱいいるな~って思った。なにか、今後活かしていけたらいいね。

■編集後記
この話と最近の身の回りの空気感とで「生きる意味」について、考えてみたのでメモします。
以前AI原論の回#5でも言っていたのですが、未来AIの到来で人の生活の中で仕事の時間は大幅に減り、もっと人間らしい活動が人間のやる事になると思います。というか、それ以外やる事が無くなるし「私が私である」ことだけが自分にとって変わらない事だから。なので、今後は(本当は今も)それが生きる資本になると思います。
誰しもが生きてる限り、地球のサイクルにのりながら何かを奪い与え変わりながら存在する。人間らしい活動が「自己(内=個人とそれを取り巻く外=社会)の追究」だとすると、追究する対象は固定ではなく、変化することもポイントだと思います。だから育てると捉えても良いかもしれない。 現状大半の時間を仕事に使いますが、今後はその時々で自分は誰と(対人でなくても良い)奪い与えあい関わるのか、その繋がりの延長線上としてこの世界にどんな事を望むのか、その育みが「生きる意味」になるんじゃないかな~と思ったりしました。










こひもと

みき+ゆか / KOHIMOTOというWebサイトをはじめとしたDigital Creativeの会社を営んでいます🤝IT企業出身のエンジニアとデザイナーで元同期。hiphopと本とお笑いが共通言語。