Photoshopで驚くほど簡単に犬のフサフサ毛までも切り抜く方法
Adobe Acrobatオンラインサービスはwebブラウザー上で、編集・変換・圧縮・電子署名といったさまざまなトランザクションを行うことができる手軽なツールとして話題になっています。「どこからでも」「どのデバイスからでも」使えるサービスは多様な働き方にも対応してくれそうです。本記事ではAcrobatオンラインサービスの使い方等を紹介していきます。
「Acrobat」はAdobeによって開発されたPDFファイルを作成・表示・編集するためのアプリケーション。そして実に様々な製品・プランがあるのです。下表のとおりプラン別に出来る事を比べてみました。
「PDFファイルって閲覧することはよくあるけれど、編集するためには高額なライセンスを購入したり、アプリケーションをインストールしたりと、なんだかハードルが高そう」という印象を持っていたのは、デスクトップアプリケーションのみを利用する場合のことだったんですね。
今回は【アプリのインストール不要・どのデバイスからでも操作可能】なAcrobatオンラインサービスについて紹介していきます。クラウドベースのPDFツールであるため、インターネットに接続されたデバイスであれば、どこからでもアクセス可能で、利用者はツールのインストールや更新の必要がありません。デスクトップ版のアプリを利用している方も、オンラインサービスと連携することでさらに便利に活用できるので、ぜひ参考にしてみてください。
まずはログインしてみましょう。
Adobe Acrobat オンラインサービス ログイン様々なログイン方法があります。
アカウントをお持ちでない場合は無料アカウントの作成をおすすめいたします。Adobeの無料アカウントであれば、メールアドレス・名前・生年月日といった簡単な情報で作成可能です。 無料アカウントには2GBのクラウド容量が与えられます。編集中のファイルはこのクラウドに自動保存されるため、注釈・ハイライトなどの編集をする場合は、アカウントへのログインが必須となります。
2023年4月現在、Acrobatオンラインサービスには主に以下のツールが含まれています。
それでは、どのようにツールを使うのか、実際に見てみましょう。
*無料アカウントでは利用できないツールもありますので、それぞれのツールを紹介する際には、
【無料アカウント:△】
ホーム画面ツールバーの「変換」を選択。
枠に囲まれた変換・圧縮に関するツールの一覧が表示されます。利用方法は、使いたいツールの枠にファイルをドラッグ&ドロップするだけ。直感的・簡単な操作で完了します。
また、ツールバー「変換」をマウスオーバーすると、同様のメニューが表示され、クリックすると選択したツール専用のページが表示されます。頻繁に使用するツールはURLをブックマークしておくと便利ですね。
今回は試しに「圧縮」をやってみましょう。
圧縮したいファイルをアップロードします。
圧縮レベルを選択し、「圧縮」をクリックします。
ほんの数秒で4.5MBのファイルが179.7KBに圧縮されました。圧縮されたファイルはアカウントに紐づくクラウドに保存され、パソコンやデバイスにダウンロードする事ができます。
【無料アカウント PDF文書の直接編集:× 簡単な入力・署名:◯ その他編集:△】
ホーム画面ツールバーの「編集」を選択します。
同様に枠で囲まれた編集に関するメニューが表示されます。使いたいツールの枠にファイルをドラッグ&ドロップして作業を開始します。
ここでは無料アカウントでも使える編集ツールを紹介します。
編集したいPDFファイルを「コメントを追加」へドラッグ&ドロップ
アップロードが完了したらPDFが画面に表示されます。
画面左に現れるツールバーは、無料アカウントでも制限なく使えます。
「コメントの追加」を選択すると、フィールド内の好きな場所に吹き出しマークを配置できます。コメントを入力・投稿でき、コメントに対して返信をすることも可能です。
「ハイライト」を選択すると、選択したテキストにハイライトすることができます。
「フリーハンドで描画」を選択すると、フィールド内の好きな箇所に線を描くことができます。
また、コメント欄ではそれぞれの編集に対して「誰が・いつ行なったか」の履歴が現れますので、該当のオブジェクトを選択しコメントを入力することも可能です。例として「テストです。要削除」と入れてみました。
「フィールドに入力」を選択すると、文字入力以外にもチェックマークの挿入や、丸で囲む等のよく使うオプションが用意されています。任意の箇所に入力が可能です。「水曜日 10:00~13:00」と入力してみました。
「署名・イニシャルの追加」を選択するとフィールド上にスタンプのように署名等を挿入することができます。 選択肢から「署名を追加」を選択してみます。
様々なスタイルの署名を選ぶことができます。また、保存する事で次回の署名が楽になります。
【無料アカウント:△】
Adobe Acrobatを使って電子署名をおこなえば監査レポート付きの電子署名を行うことができます。
監査レポートは、一連の流れを記録したもので、誰が・いつ文書を作成したのか、ファイルを閲覧したのか、電子サインをしたのかといったプロセスをたどることができます。Adobe Signの場合は、メールアドレスをIDとして本人確認をしており、監査レポートには、メールアドレスの他、時間、処理の内容、IPアドレスが記録されます。
この履歴で証拠性が担保できるようになっているのです。例えば、決裁権がない人が署名をしてしまった場合でも、メールアドレスを確認することでなりすましを検知できます。 また、控えの文書ファイルには、Adobe Signの証明書が付与されており、ファイルが開かれるたびにファイルの改ざん有無を検知します。
それでは電子署名のやり方をみてみましょう!
ツールバー「電子サイン」から「電子サインを依頼」を選択、または署名を行いたい書類をドラッグ&ドロップ。
署名関係者を入力する画面が現れました。
ここでは以下の情報を入力します。
また、署名者を入力する際は順次署名または並列署名のワークフローを設定することができます。
「入力した順序で署名」を指定することで順次署名となります。 フィールドに電子メールアドレスが入力されている順序で受信、署名します。最後の署名者が署名プロセスを完了すると、関係者全員に、署名済みの PDF が添付された署名および保管済みの電子メールが届きます。
「任意の順序で署名」を指定することで並列署名となります。 受信者全員が文書を同時に受信し、任意の順序で署名できます。最後の署名者が署名プロセスを完了すると、関係者全員に、署名済みの PDF が添付された署名および保管済みの電子メールが届きます。
設定完了後、「次へ」をクリックします。 文書ファイルが再び開かれ、それぞれの署名者の署名箇所等を指定します。
画面右に表示されているメールアドレスを選択することにより署名者を切り替えることができます。文書の任意の箇所をクリックすると選択中の署名者用のフィールドを作成することができます。テキストフィールド(署名者が任意の文字を入力)・署名フィールド・氏名フィールド・署名日フィールド・チェックボックス等、署名者の入力すべき内容を詳細に設定することができます。 目的のフィールドを全て配置したら、「送信」をクリックし、作業を完了させます。あとは自動的に設定した順次署名/並列署名の通りに署名者にメールが送信されます
アカウントにログインすれば、送信後に次の操作をおこなうことができます。
文書を送信した後、受信者はどのように署名をすればよいのか、みてみましょう。
署名者はメールを開くとPDFが表示されます。
各署名者に設定したフィールドが表示されます。
タイピング入力、手描きによる描画等、署名方法を選択することができます。署名後「適用」をクリックします。
署名が挿入されました。
手順は以上です。初めての人でも対応できそうですね。
Acrobatオンラインサービスは便利かもしれないけれど、大事な文書をクラウド上に保存して大丈夫?セキュリティーはしっかりしているの?と心配になる方もいるでしょう。
Adobe公式によると、Adobeでは何百ものセキュリティプロセスとコントロールを適用し、業界認定の規格、規制、および認証を遵守するための取り組みを行なっているようです。また、Adobe Secure Product Lifecycle(Adobe独自のセキュリティ対策)を基にソフトウェアをすべてのアプリケーションの実装において保護。「セキュリティ保護最優先」を表明しています。
とはいえ、ユーザーも自分でできるセキュリティー対策をすることが大切です。可能であればパスワードを設定する等の対策は行いましょう。
Adobeオンラインサービスのツールを紹介してきましたが、アカウントの種類によって利用できるツールの範囲が異なります。これまでツールを紹介する際に【無料アカウント:△】と記載した「限定的に利用可能」についてですが、これは、無料アカウントユーザーが有料アカウントでしか使えないツールを制限的にお試しすることができる、いわば体験版のようなものです。この体験版は、30 日ごとに 2 件のトランザクションを実行できます。例えば、任意の日に初めて「PDF を Word に変換」ツールを使用した場合、ここから30 日間のカウントが始まり、 2 件の無料トランザクションのうち 1 件を使用したことになります。 また、15 日後にPDFを圧縮ツールを使用した場合、2 回目の無料トランザクションを使用したことになり、 もう一度無料で使用するには、1件目のトランザクションから30 日間の期間が終了するまで待つ必要があります。
このようにPDFの本格的な編集には回数制限がありますが、ファイルへの入力、署名、共有、注釈の追加は制限なくできるので、時々PDF編集が必要になるレベルなら無料アカウントでも十分実用的です。コストパフォーマンスを考えると、市販の互換ソフトウェアを購入するよりもまずはAcrobat オンラインサービスの無料アカウントに登録する方がお得かもしれません。
また、セキュリティーの観点で言えば、パスワード設定と併せて「証明書付きの高度な暗号」をPDFに設定することで、安全性をさらに高めることができますが、こうした高度な処置はAcrobatシリーズの中ではAcrobat Proにしかできません。大切なデータをしっかり保存したい方はAcrobat Proを選んだほうがよいでしょう。
Acrobatオンラインサービスのツールをいくつか紹介しましたが、デスクトップアプリケーションでも同様の処理が可能です。しかしながら、AcrobatオンラインサービスはWebアプリケーションであるため「複数人で同時にPDF文書を共有・編集することができる」ということが最大の利点として挙げられるでしょう。例えば、PDFファイルにアクセスするためのURLを取得し、複数の人で共有、同じPDF文書に注釈をつけたり、テキストを編集したりできます。また、コメント機能を使って、PDF文書内で他のユーザーとのコミュニケーションをとることもできます。場所・デバイスを問わず、ブラウザ上でサッと対応できることも魅力的です。うまく活用すれば仕事の効率が格段に上がりそうですよね。 ぜひご自身に合ったプランを見つけ活用してみてはいかがでしょうか。
Huahsin Hsu
台湾出身。中央大学卒。金融業界で5年間勤務の後、4年間海外にて就学・就労を経験。オーストラリア・イギリス・シンガポールに居住歴を持つ。Web業界に憧れを抱きつつ日々の業務の中で中小企業の発信力の重要さを感じ猛勉強中。微力ながら誰かの役に立ちたいと願う。
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