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システムマーケティング Edit : 2023.09.28 Update : 2024.12.16
【記事同士の内部リンク(被リンク)を可視化させたい】結局どのツールを使えばよいか?実際の導入を試みた感想。

【記事同士の内部リンク(被リンク)を可視化させたい】結局どのツールを使えばよいか?実際の導入を試みた感想。

記事を扱うサイトにおいて、記事同士での内部リンクはSEOにも重要な役割を果たします。
その理由は以下のような点が挙げられます。

  • 記事同士でのリンクにより、サイト全体の滞在時間があがる
  • 効果的な内部リンクによって記事の説明を補完でき、さらに有益な情報となる
  • それらにより、アクセス数を増やすことができる

そのため、サイトを運用していく中で記事が増えていくと、「どの記事にリンクをつけたっけ?」とわからなくなったり、「PV数が多い記事に他記事へのリンクをつけたい」「滞在時間が長い記事への内部リンクを増やしたい」等リンク管理をしたいと考えることがあると思います。
今回業務の中で、そのようなご依頼にお答えする機会があったので、実際にリンク管理ツールを色々調べて導入した感想をまとめたいと思います。

WordPressのプラグイン「Show Article Map」

Show こちらのツールは、一番情報が多く出てきたツールで、調べてみると下記のような特徴がありました。

メリット
  • 無料
  • ネット上に情報が多く、プラグインなのでインストールが簡単
  • ビジュアライズ化したマップで、俯瞰で孤立した記事をみつけることができる

デメリット
  • 記事数が多い場合、表示に時間がかかることがある
  • 非公開でしっかり設定をおこなわないと、サイト負荷がかかりサイトの表示速度が遅くなることがある
  • 被リンクの詳細URLを追ったりはできない。

どの記事に内部リンクがついていないか?というのを一発で視覚的に探すのに適しているのが、このプラグインのような印象を受けました。
今回の要望である「リンクがついていない記事を探す」には一番適していた点・導入のしやすさの面からも導入を検討しています。

Google Search Console(サーチコンソール)のリンク機能

サチコと呼ばれるSearch Consoleは既に利用されている方が多いと思いますが、その中の「リンク」機能です。
「内部リンク」の項目にて、すべての内部リンクされているURLの一覧を確認することができます。
Google Search Console さらにその中から特定のURLをクリックすると、どのURLからリンクをされているかの確認が可能です。
Google Search Console ただし、これらのリンクは、カテゴリページやヘッダー等、その他外部リンクからの流入も含むので、かなり膨大な数値になるのと、純粋に記事内だけで、「リンクを貼られていない記事を探す」にはあまり適していないかもしれません。
しかし、各記事にどのような流入で人が訪れるか、ということを先ほどのshow Article Mapより全体的に把握ができる印象です。

メリット
  • 特定のURLに対する、外部・内部ンクを追える
  • 無料
  • エクセルやCSVでのエクスポートも可能

デメリット
  • 視覚的に数字を追える機能などはなく、シンプルな一覧で表示されるのみ。

Sitebulb

Sitebulb こちらは、インストール型のデスクトップアプリケーションです。
https://sitebulb.com/
有料ですが、ライトプランは$13.50/月で利用可能なことと、freeプランでお試しが可能だったので試してみました。
こちらは、show Article Mapのようにサイト構造をビジュアライズできることは似ていましたが、孤立記事を一発でみつけられるか?という点では難しかったです。
ただ、このようにサイト構造をビジュアライズさせてくれ、その階層の上の方に被リンクを多く持っているURLを表示させてくれる、という機能を持っています。
Sitebulb被リンクを多く持っているURLを表示 詳細:https://scr.marketing-wizard.biz/seo/technical-seo-sitebulb

そのため、下の方にある記事にしぼって探していけば、被リンクがない記事を見つけやすいかもしれません。
また、そこからURL詳細をみていくと、どこから内部リンクしているかを一覧で表示してくれるので、流入元がどれくらいあるか具体的に分かりやすいです。

メリット
  • サイト全体の情報を俯瞰でみれる
  • 指定したURLに対する詳細の情報をたぐれる(被リンク、外部へのリンク含め、meta情報などまでも具体的に情報をみれる)

デメリット
  • 特定の記事に内部リンクがついているか否かを一発で見極めるのは難しい。
  • ブラウザ上で情報を共有したい人には不向き

こちらのツールの感想は、内部リンク有無の調査だけに関わらず、サイト全体をSEO的によくしていくためのツールとして、利用するのに良いツールだと思いました。
しかし、お金をかけてSEOの観点からサイトを良くしていくのであれば、ツールの選択肢は他にも沢山あります。 そのため、下記のような角度から、サイトの規模や今自分たちでもっているデータと掛け合わせて必要な機能を絞り込んでいくのが良いと思います。

  • 目的はなにか?
    →リンクのない孤立した記事を探したいだけ or 被リンク含めもっと統合的にSEOの面でサイトを把握したい…etc
  • 予算に対して、どんな内容まで網羅したいか

また、「孤立した記事を探す」という目的に絞ったツールというのは、意外と種類がないのかな、、という感想を持ちました。



Webサイトをよりよくしていくための運用の方法や、ツールで悩まれている方のご相談も承ります。お気軽にご相談ください。

Miki Kohinata

大学時代、将来独立することを決めエンジニアの道へ。就職したIT企業で藤本と運命的に出会いKOHIMOTO設立。目指すのは人の心に寄り添えるエンジニア。人生のテーマソングはWeekend by 5lack。