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SYSTEMWEB Edit : 2023.11.24 Update : 2023.11.24

【事前に知っておきたい】サーバーダウンがもたらす弊害と5つの原因を解説。

サーバーダウンとは、サーバーの機能が停止してしまうことです。
今回は、サーバーダウンによる弊害とその原因について解説していきたいと思います。

サーバーダウンによる弊害

信頼の損失

サーバーダウンが起きることで一番大きな損失はサイト主の信頼だと思います。 以下で詳しく説明しますが、自社だけでなく、ユーザー、取引先、パートナー企業も同時に大きな損害を受けることとなります。
サーバーダウンによって、企業は社会的信頼を失う可能性があり、頻繁なサーバーダウンは企業や組織の評判に悪影響を及ぼします。

金銭的な損失

サーバーダウンが起きると、サイトへのアクセスが不可となります。そのためECなどのサービスを展開する企業は、サーバーダウンしている間は販売ができなくなり、その分の売り上げを失います。

ユーザーの離脱

前述の通り、サーバーダウンが起きればサイトへのアクセスができなくなるため、サイトに訪れたユーザーはサイトから離脱してしまいます。またアクセス不可の状態は、サイト自体の印象を下げることにもなりかねません。

メールの送受信ができない

メールの送受信はサーバーを介して行われるため、サーバーの機能が停止すればメールの送受信もできなくなります。
社外、クライアント全てのメール業務がストップするため、会社の業務活動が停止する可能性があります。

データの損失

サーバーダウンがデータベースやストレージシステムに影響を与えると、データ損失のリスクが高まります。そのため重要なデータや機密情報などは特に注意が必要となります。



サーバーダウンの原因

サーバーダウンの原因

アクセス集中

サーバーダウンの代表的な原因が、アクセス集中によるものです。
大量のアクセスを受けてサーバー側に負担がかかり、サーバーの対応が追い付かないことが原因です。
Webサイト上での広告キャンペーン、プロモーション、またはメディアでの紹介や重要なニュースが発生した際に、多くのユーザーが同時にアクセスし、サーバーがダウンする可能性があります。

アクセス集中によりサーバーがダウンした場合は、下記のようなメッセージがサイト上に表示されます。

  • アクセスが集中しています
  • 503 Service Temporarily Unavailable

サイバー攻撃

外部からのサイバー攻撃によって、サーバーダウンが引き起こされる可能性があります。サイバー攻撃には以下のようなものが挙げられます。

DDoS攻撃(分散型サービス拒否攻撃)

DDoS攻撃とは、大量のパソコンから特定のWebサイトへ集中的にアクセスし、サーバーを過負荷にしサーバーダウンを引き起こす攻撃のことです。

ランサムウェア攻撃

ランサムウェア攻撃が成功すると、サーバー内のデータが暗号化され、アクセスできない状態になります。
パスワードの解除と引き換えに金銭を要求されるため、「身代金要求型ウィルス」と呼ばれています。

不正アクセス

外部からIDやパスワードを割り出し、不正にサーバーに侵入し、機密情報保管を盗み出す、または改ざんする手口です。
不正アクセスを通じてサーバーダウンを引き起こされる可能性もあります。
複数のWebサイトでID・パスワードの使い回しは、標的になりやすいため注意が必要です。

ゼロデイ攻撃

ゼロデイ攻撃とは、セキュリティの脆弱性を利用して、まだ発見されていない脆弱性を突いた攻撃です。
攻撃者は、OSやWebアプリに潜む脆弱性を探し出して攻撃手法を開発し、ゼロデイ攻撃を仕掛けます。
脆弱性情報が公開される前に攻撃を受けるため、企業は攻撃を受けても気づかず、被害が広がりやすいのが特徴です。
ゼロデイ攻撃の被害報告は年々増加しており、対策の重要性が増しています。

F5攻撃

ブラウザのリロードを過剰に繰り返すことで、サーバーをダウンさせる攻撃です。(サーバーは、リクエスト処理ができなくなるため)

ハードウェアの物理的な故障

ハードウェアとしてのサーバーの耐用年数は5年と法定耐用年数表で定められています。
耐用年数を超過して利用すると故障のリスクが高まり、「ハードウェア障害」としてサーバーダウンの原因となります。
ハードディスク、CPU、メモリ、電源供給装置などの故障が挙げられます。

自然災害

地震、水害、落雷等の自然災害によって、電力設備、水道設備、施設の損壊などでサーバーダウンが起こるケースがあります。(サーバールームの浸水や停電なども然り。)
老朽化したハードウェアはダメージにも弱く、温度変化や地震による衝撃でも故障しやすくなります。

人為的なミス

サーバーの機能が停止する原因としてヒューマンエラーは非常に多く、具体的には設定ミスやメンテナンス不備などが挙げられます。
重要なファイルを破損させてしまう、バックアップを削除してしまうといったミスが原因となり、サーバー障害が起こる場合もあります。

サーバーダウンが起きた時の対処法

サーバーダウンの対処法 Webサイトを利用できなくなった場合、まずサーバーダウンが起きているのかどうかを確認する必要があります。
サーバーの機能が停止すると以下のような事象が発生します。

  • Webサイトにアクセスできない
  • ファイルやフォルダが開けない
  • メールの送受信ができない
  • エラーメッセージが表示される

自社で保有するサーバーで、サーバーダウンが起きている場合は、すみやかに担当者や専門チームへの連絡を行いましょう。
レンタルサーバーの使用している場合は、サーバーの管理会社に連絡をし指示を仰ぎます。
どちらの場合も復旧までの時間に応じて、ユーザーや関係者各所への連絡は必ず行うようにしましょう。

サーバーダウンは、一度起きてしまうと多方面に損害が発生します。そうならないためにもサーバーダウンは未然に防ぐということがとても重要となります。
サーバーダウンを未然に防ぐ方法を知りたい!という方は、是非こちらの記事も参考にしてみてください。

また弊社では、サーバーの設定や死活監視などの運用保守も行っております。お気軽にご連絡ください。

tacot

大学卒業後、デジタルマーケティング会社に入社しメディア広告営業やウェブサイトのディレクションを担当。前職の経験を活かしウェブディレクターをしながらWeb制作業界にまつわるコンテンツを執筆中。