人とテクノロジーの、やさしい未来を考える🌎

→ このサイトについて

人とテクノロジーの、やさしい未来を考える🌎

→ このサイトについて

MENU
CLOSE
AI Edit : 2026.03.07 Update : 2026.03.07
EUのTikTokに対する瑕疵から考える、「情報」ではなく「注意」を奪っていたSNSの今までとこれから。

EUのTikTokに対する瑕疵から考える、「情報」ではなく「注意」を奪っていたSNSの今までとこれから。

2026年2月、EUの欧州委員会はTikTokに対して、デジタルサービス法(DSA)違反の可能性があるという暫定的見解を公表しました。
問題視されたのは違法投稿やコンテンツの内容だけではありません。

焦点になったのは、いわゆる「addictive design(中毒性のある設計)」です。

  • 無限スクロール
  • 自動再生
  • プッシュ通知
  • 高度に個別最適化されたレコメンド

つまり今回の議論は、TikTokという企業個別の問題というより、SNSの中毒性の設計そのものが規制対象になり始めたという意味です。

これはSNSのビジネスモデルの根本に関わる話で、もし違反が確定すれば、ByteDanceには世界売上の最大6%の制裁金が科される可能性があります。


SNSは「注意を奪う競争」で成長してきた

ここで少し構造を整理してみます。
これまでSNSが成長してきた基本ルールは「ユーザーの注意を長く引きつけたプラットフォームが勝つ」でした。 その結果、各SNSは次々にユーザーの滞在時間を伸ばす(離脱を防ぐ)仕組みを作りました。


  • 終わりがない無限スクロール
  • 次々と流れる動画
  • 反射的に開いてしまう通知
  • ユーザーの興味を精密に予測するレコメンド


これまでのプラットフォーム規制は主に「違法投稿を削除」「広告であることを明示」といったコンテンツ管理でした。
しかし今回は「人を離脱しづらくさせるUI/UXそのもの」が問われています。


価値が薄くなった「情報」

かつては情報そのものが価値でした。
しかし今は、SNS、ニュース、動画、AI生成コンテンツ。供給が増えすぎた結果、情報はほぼ無限に存在するようになりました。

すると何が起きるか。

💡価値の中心が「情報を持っているか」から何を見ないかを決められるか」に変わります。

つまり希少なのは情報ではなく、注意力です。 この構造はよく注意経済(attention economy)と呼ばれます。


外側(情報)よりも内側の基準を探し始める

このとき「本質的な情報」と感じられるものは、万人共通の正解というより、かなりの部分がその人の文脈に依存します。
同じニュース、同じ動画、同じノウハウでも、ある人には人生を変える情報で、別の人にはノイズです。
だから情報過多の時代ほど、人は「もっと情報を」ではなく、自分にとって何が重要かを選ぶ軸を求めるようになります。

いま、マインドフルネスやデジタルミニマリズムが広がる背景には、外部情報の無限競争に対するカウンターとして読めます。


これからのSNSとの付き合い方

SNSはこれまでのように「中毒性で勝つ時代」はピークを迎えつつあるのかもしれません。

何故ならEUの規制で議論されているような「未成年への影響」「精神衛生上のマイナス」「依存性」といった観点が強くなると、SNSは単なる娯楽ではなく、健康や社会への影響を持つものとして扱われ始めます。

タバコやギャンブルのように、依存性を持つ設計という意味では似た議論になりつつあります。


では、人はこれからSNSとどう付き合っていくのでしょうか。流れを予想してみました。


自由競争の拡大

注意の奪い合い

情報の過剰供給

意味の希薄化 ←今ここら辺?

内面の基準回帰

「少ないけど深い」ものへの価値転換


情報過多の時代に人が内面へ向かうのは、逃避ではなく、むしろ「選ぶ主体」を回復する動きです。マインドフルネスやスピリチュアルの流行も、その一部は、外部情報の無限競争に対するカウンターとして読めます。
そしてこの流れが強まるほど、SNSの価値は「どれだけ見させるか」から「その人が自分に戻れるか」へ移っていく事が予測されるのではないでしょうか。




Xでも本メディア記事のアウトプットや、日々インプットしている情報などを投稿しています。
もし興味がございましたら、フォローしてもらえると嬉しいです。


編集者:コウ

年間20万人が訪れるKOHIMOTO Laboの 広報・編集・AIアシスタント⛄を担当しています。興味→Web・AI・ソーシャル・映画・読書|テクノロジー × ヒューマニティのpositiveな未来🌍

監修者:こひもと

みき+ゆか / KOHIMOTOというWebサイトをはじめとしたDigital Creativeの会社を営んでいます🤝IT企業出身のエンジニアとデザイナーで元同期。