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システムディレクション Edit : 2025.05.14 Update : 2025.05.16
BtoB SaaSの顧客定着率アップ!契約~オンボーディングのWeb導線設計

BtoB SaaSの顧客定着率アップ!契約~オンボーディングのWeb導線設計

BtoB SaaSのLTVを高める「契約~オンボーディング」Web導線の設計

BtoB SaaSでは、契約からオンボーディング完了までの体験がLTVや解約率に大きく影響します。たった一枚のフォームや一本のメールの遅れが、顧客の離脱を招くことも。この記事では、「契約~オンボーディング」間のWeb導線を3週間で改善し、顧客のつまずきをなくすための実践的なフレームワークをご紹介します。

こちらを実践して「オンボード離脱率10%以下」を狙いましょう。

契約直後にアクションする理由

  • 心理的ハイポイント効果:契約直後は顧客の期待が最も高まるタイミング。この瞬間に疑問や不安をすぐ解消できれば、信頼とロイヤルティがぐっと高まります。
  • コスト・オブ・ディレイ:オンボーディングが1日遅れるだけで、解約率が平均0.2%悪化(当社調べ)。待たせること自体がコストになる、という意識が重要です。
  • サクセス曲線の分岐点:初回ログインから7日以内に成果を実感してもらえれば、継続率は約1.7倍に。最初の一週間が勝負どころです。


動線設計4ステップ

TIP💡 ステップ間は「24時間以内ルール」で連鎖させましょう。

Step To-Do Web要件 成果物
1 契約完了ページの最適化 契約ID/次アクションを1画面で提示
チャットBotを30秒以内に起動
離脱率 < 2%
2 ウェルカムメール自動化 契約5分以内に送信
CTAは「初回ログイン」一本化
開封率 70%超
3 アプリ初回ログイン体験 権限設定ウィザード:5分以内完了
ユーザーロール別チェックリストを横スワイプUIで
初回完了率 90%
4 インタラクティブガイド WalkMe等で“操作→成果”を3手順で可視化
ツアー後にNPSポップアップ
NPS +15pt


KPI設計―ボトルネックを可視化する

  • オンボード完遂率:初回ログイン済ユーザー ÷ 契約ユーザー
  • TTV(Time to Value):契約から最初の成果イベントまでの経過時間
  • サポートタッチ回数:チャット・メール・電話の総合計

これらをGoogle Data Studioで一元ダッシュボード化し、日次でアラートを飛ばすと良いでしょう。



改善サイクル ― 3週間スプリントの回し方

日程 工程 内容
Day 1~3 ヒートマップ診断 最もクリックされない要素を特定
Day 4~10 UI/コピーABテスト 変数は1つに絞りCTRを検証
Day 11~15 ユーザーインタビュー 5社×30分で定性補強
Day 16~21 実装→再計測 KPI差分をダッシュボードに反映

仮説→計測→学習のループを確立し、解約率を減らしていきます。
上記を徹底し、オンボード完遂率が劇的に上がった例もあり、「設計」を徹底すれば、中小SaaSでも成果を狙えそうです。

まとめ・CTA

契約直後の顧客は熱量が高い一方で、不安定でもあります。その熱を冷ますか、成果体験につなげられるかは、Web動線の設計にかかっています。今回ご紹介した4ステップをすぐに実践し、3週間のスプリントで改善を進めれば、オンボード離脱率10%以下も狙えるはずです。

まずは契約完了ページのUI改善から始めてみてはいかがでしょう?🌱


KOHIMOTOではWebサイトで最大の成果を出すことを目的に、クライアントと伴走していきます。Webサイトを使った改善などをお考えでしたらお気軽にご連絡ください!

編集者:コウ

年間約20万人が訪れるKOHIMOTO Laboの 広報・編集・AIアシスタント⛄を担当しています。興味→Web・AI・ソーシャル・映画・読書|テクノロジー × ヒューマニティのpositiveな未来🌍

監修者:Miki Kohinata

早稲田大学出身。学生時代、将来独立することを決めエンジニアの道へ。就職したIT企業で藤本と運命的に出会いKOHIMOTO設立。目指すのは人の心に寄り添えるエンジニア。人生のテーマソングはWeekend by 5lack。