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システムプロジェクト Edit : 2025.10.31 Update : 2025.10.31
【事例解説】GREEN BASEのShopifyカスタマイズ | テーマ選定〜メタフィールド設計、カラー/鉢バリエ・在庫連携の実装ポイントを解説

【事例解説】GREEN BASEのShopifyカスタマイズ | テーマ選定〜メタフィールド設計、カラー/鉢バリエ・在庫連携の実装ポイントを解説

ShopifyでのECサイト構築では、UI上で必要な機能をどう実装するかが鍵になります。

本記事では実際に制作した事例を元に、メタフィールドでのバリエーション制御、画像・価格の自動切替、検索/絞り込み、在庫・配送までの工夫した実装ポイントや手順を具体的に解説していきます。


どうやってデザインを実装している?


小日向みきFLOWという有料のテンプレートをカスタマイズしています。Shopifyは完全オリジナルで制作するケースは稀で、多くのサイトが元のテンプレートをカスタマイズする形で作られています。

商品ページの工夫ポイント

Shopifyでは商品ページが要になります。なぜなら検索や広告から最も着地しやすいページだからです。買いたい商品を迷わず選べるように、メタフィールドやバリエーションで選択肢を整理し、画像・価格の自動切替、タグ表示などデフォルトでは網羅できない、実装で工夫したを解説します。


①鉢の種類が選べるようになっている


みきのイラストアイコン小日向鉢と植物をセットとして購入できる点が一番の売りとしていて、選んだ植物に合わせて鉢は種類・カラーを選べるようにしています。
連動では「商品メタフィールド」というshopifyの機能を利用しています。
このメタフィールドでは、色んな項目を作って商品情報の値を付けているのだけど、「プランタバリエーション」というものを作って、別で登録している鉢単体の情報を、ある規則に基づいた文字列で渡して、鉢の種類と色が選べるようなカスタマイズをしています。

②選んだ鉢が変わる時に写真や値段が変わる


みきのイラストアイコン小日向鉢の種類を選択すると、同じ植物+選んだ鉢の商品ページに遷移するようになっています。
そして、そのセット商品用に登録した写真や値段が表示される仕組みです。
鉢の種類やカラーを選んだことでページ移動できるようにする仕組みは、先ほど話したメタフィールドを使った連携で、こちらをルールにのっとってクライアントが登録してくれることで、実際は、植物+ポット(色)ごとに、1つの商品になっているのだけど、見栄え上は1つの商品のようにみせています。


④鉢の色が選べるようになっている


みきのイラストアイコン小日向上記の鉢の種類選べるようになっている仕組みを、鉢の色にも応用しています。

④鉢に対応するカラーが、鉢の種類で異なっている


みきのイラストアイコン小日向先ほどの商品メタフィールドで「カラーバリエーション」というものを作っていて、そこに鉢の種類ごとに存在するカラーを登録する仕組みを作っています。クライアントがこれまでのルールに基づいて登録してくれることで、この仕組みが成り立ちます。

⑤「スタッフが植え替えてから発送」等のタグを設定している


みきのイラストアイコン小日向こちらは、商品登録ページのタグを利用しています。「MERIT_おしゃれな鉢とセット」というタグを商品に付けたら、表側の商品ページでそのタグに合わせた緑ボーダーのタグが出るように、システム側での制御を入れています。

⑥日当たり/水やり等の商品の詳細にかかわる項目が変わっている


みきのイラストアイコン小日向予め、日当たり/水やり用の画像アイコンを予め用意していて、分かりやすい名前でアプロードします。
その後、商品登録ぺージでメタフィールドの値には画像を登録することもできるため、その商品に合わせた画像をセットしてもらって商品を公開しています。

検索エリアの工夫ポイント

検索エリアは「探す→見つける」を最短化する心臓部。カテゴリ/価格スライダー/在庫絞り/スマホ最適化でノイズとゼロ件を減らし、回遊を意思決定へつなげてCVRと満足度を高めます。


①チェックボックスで選択できる


みきのイラストアイコン小日向こちらはデフォルトではセレクトボックスですが、アプリ「Boost AI Search & Filter」を利用してチェックボックスにしています。
デザインに色などを合わせるの調整は独自に対応しています。

②値段をバーで選択できる


みきのイラストアイコン小日向こちらも、アプリ「Boost AI Search & Filter」を使って、デザインは独自にcss調整を行っています。
アプリを選ぶ際に、月額の課金とやりたいことの要望をどこまですり合わせるかを行う必要があります。
絞り込みをやる場合は仕様に応じて、選択するアプリも変わるため、その調査が必要になるため、要望と月額のバランスをとれる提案をできるようにしています。

③SPの検索メニューで項目を出す


みきのイラストアイコン小日向今回はシステム側で無理やり出しました。こちらもアプリによっては、スマホではできない事等があるため、デザイン前に相談して決めていけると良いものができます。

管理画面・システム側の工夫

管理画面・システム側の設計は運用コストとミスを減らす土台になります。配送料設定・在庫連携・入力ルールの仕組み化などで管理しやすいECを実現します。


③在庫管理をセットも単体も裏側で連動


みきのイラストアイコン小日向シンプルセット商品在庫連携|お手軽セット商品管理の自動化」というアプリを利用しておこなっています。

例えば、鉢A黒と植物Aの商品セットがあった場合、このアプリを利用して「鉢A黒と植物Aはセットです」という登録をする。
すると、このセット商品が売れていく度に、それぞれの単体商品から在庫をひいていってくれるという仕組みになっています。

こちらの注意点としては、鉢A黒の在庫が2だけど、植物Aの在庫が0になったときに、商品ページでは「カートに追加」が押せてしまいます。
実際、この状態でボタンを押すと「在庫がありません」となり買えなくなるんだけど、UXがややこしい・・・そのため、アプリに追加で在庫がなくなったときは、ボタンをおせなくする仕組みもシステム側で追加しました。
在庫管理については重要すぎる仕組みだから、要件定義段階で相談が必要な機能になります。

①鉢と植物セットと、鉢のみで、配送料を分ける


みきのイラストアイコン小日向こちらは意外とデフォルトの配送設定で可能。 配送パターンを作って、そこに該当する商品を割り当てる、みたいなイメージ。
ただ、配送料に関してもさらに都道府県で島で違ってくるのはまた別なので、この辺も最初に相談が必要になります。

②ギフトメッセージ欄をつくる


みきのイラストアイコン小日向こちらはFlowのテーマについていました。 テーマの選び方も重要。機能をつくるのは依頼したら予算もかかるため、やりたい機能が最初から入っているテーマをできるだけ選んだほうが良いと思います。

まとめ

テーマを活かしたShopify構築では、見た目だけでなく運用面の工夫も大切です。メタフィールドを活用した商品連動や、アプリを組み合わせた検索機能、在庫や配送の最適化など、システムとデザインの両面からの設計が求められます。目的に合うテーマ選びと、運用を見据えた実装ルールの整理が、長く使えるECサイトをつくるポイントです。



弊社は、Shopify構築実績とノウハウとAIを活用し、テーマ選定〜要件定義、メタフィールド設計、アプリ連携、UI改善、速度最適化までで支援します。 データに基づく検証と自動最適化で、売上と運用効率の両立を実現。貴社の社内Shopify担当として伴走します。

「どのテーマを選ぶべき?」「在庫連携や配送設計に不安」「社内リソースが足りない」などのお悩みがあれば、KOHIMOTOまでお気軽にご相談ください✨

編集者:Miki Kohinata

学生時代、将来独立することを決めエンジニアの道へ。就職したIT企業で藤本と運命的に出会いKOHIMOTO設立。目指すのは人の心に寄り添えるエンジニア。人生のテーマソングはWeekend by 5lack。