世界的に多くの企業や個人が、CMSを活用してWebサイトを構築しています。
中でも、WordPressが有名ですが、そもそもCMSとはどんなことができるのか、今回は詳しくご紹介します。
CMSとは?
CMSとは、Contents Management System(コンテンツ マネジメント システム)の略で、
専門的な技術がなくても簡単にWebサイトを構築・管理できる機能がパッケージとしてまとまったシステムのことです。
CMSの基本機能
Webサイトの新規作成・編集
専門知識が必要なコードの編集をする必要がなく、管理画面から編集作業が行えます。
テンプレートを利用し、サイト全体のデザインを踏襲した形でスピーディーに新しいページを追加することが可能です。
又、更新履歴を残す機能を利用して、編集前の状態に戻すこともできます。
Webサイトの管理
以下のようなサイト管理に必要な機能が豊富に揃っています。
他サービスとの連携
Googleアナリティクスなどのサービスと連携させサイトの改善に活用することや、各種SNSとの連携により訪問者が簡単にシェアできる様にすることが可能です。
又、拡張機能であるプラグインなどを活用することで、必要な機能を後から追加することもできます。
CMSを導入する7つのメリット
1.専門知識がなくても編集・更新ができる
CMSでサイトを制作した場合、直接コードを編集する必要がないので、専門知識がなくても簡単に画像やテキストを変更することができます。
新しくページを追加した場合、それに付随する内容を全てのページに自動で反映してくれるため、外部の業者にお願いするコストや工数が削減できること、スピーディに情報の発信ができるなどのメリットがあります。
2.更新頻度を高められる
更新作業が追いつかず、ほったらかしになっていると、検索エンジンの評価も下がってしまいます。
CMSの導入で作業を効率化し、新しい情報を常に発信することで、集客力も高まります。
掲載の日時を指定して更新することもできるので、年末年始などの休日に担当者が手作業する必要がありません。
またクラウド型のCMSなら、インターネットにつながっていれば、どの端末からでも編集ができるため、更新頻度を高めることが可能です。
3.Webサイトの運用を分業化できる
専門知識が必要ないので、ページごとに担当者を割り当てて分業することも可能です。
テンプレートや既存のデザインから新たなページを作成するので、デザインやUIを踏襲しながら編集ができ、サイト全体のイメージの統一も図れます。
また、アカウントごとに権限を割り当てることができるので、適切かつ安全に分業体制を構築できます。
4.SEO(検索エンジン最適化)対策もできる
検索エンジンからの集客を得るために行う、SEO対策ですが、CMSにはtitleタグ・meta descriptionタグの設定など、初心者でも簡単に最適化できる機能があります。
5.SNSと連携しやすい
Webサイト訪問者がSNSでシェアできる機能や、Webサイトの新着情報を更新すると、同じ内容をSNSに自動的に投稿するなど、便利な連携機能があるCMSもあります。
6.マルチデバイス対応が容易になる
CMSのデータベースに画像やテキストなどのデータを保存することで、マルチデバイスに対応可能です。
スマートフォンからのアクセスには、スマートフォン用やレスポンシブで作られたテンプレートのデザインを自動で表示することができます。
7.機能の拡張性が高い
CMSには、プラグインと呼ばれる拡張機能用のプログラムがあります。
プラグインを活用することで、専門知識がなくても最新の機能などをWebサイトに簡単に追加することができます。
CMSの種類と特徴
オープンソース型CMS
オープンソース型のCMSとは、プログラムのソースコードが一般公開されており、ライセンス費用がかからず、基本的に無料で導入可能です。
利用者が多いことから、テンプレートの種類が多く、カスタマイズの情報も多いため比較的簡単に導入できます。コードに関する知識があれば、独自のサイト構築も可能です。
また、公式なサポートがないため、不具合などは自分で対応する必要があります。
代表的な製品
名前 |
特徴 |
WordPress(ワードプレス) |
世界シェア1位。あらゆるタイプのサイト構築が可能 |
Joomla!(ジュームラ) |
ECサイト構築が簡単 |
Drupal(ドルーパル) |
世界的な大企業や政府機関、大学で利用。大規模なサイト開発に向いており開発には専門知識が必要 |
独自開発系CMS
企業が独自開発して提供しているサービスで有料と無料があり、機能やサポートも様々。
なかでも、クラウド型CMSであるWixは、ノーコードでWebサイトが作れるCMSの先駆けで、世界190カ国1億6,000万人以上のユーザーが利用しています。
代表的な製品
名前 |
特徴 |
Shopify(ショッピファイ) |
世界シェア2位。ECサイト構築、3日間無料体験あり |
Movable Type(ムーバブルタイプ) |
ブログ形式でサイト作成、メーカーサポートあり |
SiTEMANAGE(サイトマネージ) |
プラグインが100種類以上、月額利用料なし |
RCMS(アールシーエムエス) |
金融機関や商社、メーカー、IT企業など、上場企業から中小企業まで3,000社以上導入/250以上の標準機能搭載、管理機能も充実 |
ペライチ |
クラウド型、1ページから設置可能、LP制作最適 |
CMS Hub(シーエムエス ハブ) |
クラウド型、HubSpotが無料で提供するCRMと連携可能 |
商用パッケージ型CMS(中~大規模サイト向け)
商用パッケージ型CMSとは、システム開発企業が商品として開発・販売しているCMSです。不具合などのサポートや保証があり安心して導入できます。企業向けに商用利用を前提に開発されているため、中〜大規模サイトにも対応可能な製品があります。
こちらは、ライセンス費用がかかり、サイトの規模や機能などによって費用が上乗せされるため、コストが高くなる傾向があります。
代表的な製品
名前 |
特徴 |
中規模サイト向け(数千~数万ページ程度) |
HeartCore、NOREN など |
大規模サイト向け(数万ページ以上) |
Sitecore、Adobe Experience Manager など |
フルスクラッチ型CMS
フルスクラッチ型CMSとは作りたいWebサイトに合わせて、独自に開発したCMSのことです。自社で開発、専門企業に依頼して開発どちらもフルスクラッチ型CMSに該当します。
独自の機能を盛り込み、1からサイトを構築するため費用は高額になり、導入期間も長くかかります。
CMS選びのポイント3選
Webサイトの目的を明確にする
CMSには、豊富な機能や特徴のあるサービスが揃っています。先ずは自社のサイトにはどんな機能が必要なのかを考え、整理し、目的を明確にすることがポイントです。
運営担当者のスキルによっても、選ぶ基準が変わってくると思います。
①Webサイト管理方法を確認
機能やセキュリティのアプデートなど、保守点検作業はどのように行いのかなど、今後のサイト運営の確認も必要となります。
また、災害時などトラブルが発生した際の対応に関しても確認しておくと安心です。
②サイト規模を確認
Webサイトにどの程度のアクセスがあるかなど、サイトの規模の把握が必要です。
一度に大量のデータ処理が必要な場合、サーバーに負荷がかかりダウンするなど、トラブルに繋がりかねません。
③外部サービスとの連携
マーケティングツールや顧客管理ツールなどの外部サービスと連携することでより便利に利用できます。
最近では、MA(Marketing Automation:マーケティング・オートメーション)ツールとCMSが一体となったサービスも出てきており、今後より一層進化して行くものと思われます。
まとめ
今回、CMS (Contents Management System:コンテンツ マネジメント システム)について改めて調べてみて、進化のスピードにとても驚きました。
CMSを上手に選んで利用することで、業務も効率化し、リソースも削減できるので、メリットは大きいと感じました。
スキルの面で不安を感じる場合は、Webサイト制作を専門とする制作会社に委託すること可能です。お気軽にご連絡ください。
KOHIMOTO LABO
WebプロダウションKOHIMOTO Inc.が発信を通して成長していくためのラボ🧪 IT企業出身。世界中の人へ発信できるWebサイトを通じて、社会がより良い方向へアップデートしていく為に日々学び、技術を生かしていきます。