前回、画像形式WebPについての記事に引き続き、今回は画像形式WebPを使用するメリットとデメリットを解説したいと思います。
前回のWebPについての解説記事はこちら。
WebPを使用する6つのメリット
- 表示速度の高速化
- 表現できる色の数が豊富
- 透過処理ができる
- アニメーション表現ができる
- アルファチャンネルに対応
PNGと同様、アルファチャンネルに対応しているので半透過の画像を扱えます。非可逆圧縮時もアルファチャンネルに対応しているので、WebPならファイルサイズを抑えつつ、背景を抜くといったことができます。
- サーバー使用料が減る
WebPで画像のファイルサイズを軽量化することで、サーバーの使用量を減らすことができます。
WebPを使用する3つのデメリット
非対応のブラウザがある
2020年11月のiOS 14のアップデートにより、主要なWebブラウザーのほとんどでWebP画像を閲覧できるようになりました。 ただし、Internet Explorer と旧バージョンの Safari (iOS 13 以前) ではサポートされていません。
WebPで表示されないユーザーのために、手間はかかりますがJPEGを出すことも可能です。
画像を2種類作成し、HTMLのタグのなかに、WebPを出すコードと、JPEGなどを出すコードを2つ書く方法です。すると、WebP対応ブラウザではWebPが、非対応ブラウザではJPEGが表示されます。
画像編集・アップロードが非対応
WebP形式と互換性のある画像編集プログラムは多くありません。
また、多くのWebサイトは、WebP画像のアップロードをまだサポートしていません。場合によっては、対応しているレンタルサーバーにアップロードして画像のURLをHTMLで入力する必要があります。
Photoshopは対応しており、Squooshというブラウザで変換できるツールも開発されています。
https://squoosh.app/
アニメーションは、GIF画像よりも高いCPU使用率が必要
アニメーション化された WebP 画像は、GIF 画像よりも高い CPU 使用率を必要とします。
非可逆 WebP 画像のデコードには、GIF 画像の 2.2 倍の時間がかかる場合があります。画像が可逆圧縮の場合、1.5 倍の時間がかかります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
WebPを使用することでのデメリットもありますが、
既存のファイル形式よりも軽く、Webサイトの表示速度を改善できる点が
WebPの最大の特徴でもあるため、サイトの表示速度を最優先するケースでは積極的に活用していきたいですね。
KOHIMOTOではページの速度改善をはじめとした、Webサイト制作のご相談を承っております。
どうぞお気軽にご相談ください。
tacot
大学卒業後、デジタルマーケティング会社に入社しメディア広告営業やウェブサイトのディレクションを担当。前職の経験を活かしウェブディレクターをしながらWeb制作業界にまつわるコンテンツを執筆中。