今回は、WebPよりさらに軽量な画像形式AVIF(エーブイアイエフ)についてご紹介します。
WebPについての記事は、こちら。
画像形式AVIFとは
AVIFとは、“AV1 Image File Format”の略で、動画圧縮方式のAV1と同様の方法で画像を圧縮し、HEIF形式として保存する画像形式のことを指します。
AVIFは、Google/Netflix/Microsoft/Apple/Amazon社などのメンバーで構成される“Alliance for Open Media(AOMedia)”によって開発されました。
WebPよりもさらに圧縮率が高く、次世代型の画像ファイル形式として期待されています。
AVIFの特徴
さらに詳しく、AVIFの特徴をご紹介します。
圧縮率が高い
AVIFは高度な圧縮アルゴリズムである「AV1ビデオコーデック」を使用しています。
そのため従来からある画像ファイル形式に比べ、画像の圧縮率が高い点が最大の特徴です。
非可逆圧縮されたAVIF画像は、
JPEG画像よりも約50%ファイルサイズを小さくすることができます。WebPと比較しても
約30%のサイズ縮小が可能です。
圧縮率が高いことは画像の軽量化につながり、 SEO 対策で重要なサイトの表示速度の改善に役立ちます。
透過処理が可能
AVIFは、アルファチャンネルのサポートが付いているため、透過処理にも対応しています。
透過処理が可能になると、デザインの幅が広がります。
※アルファチャンネルとは、画像処理の際、各ピクセルの色表現データとは別にある補助データのことを指します。
可逆圧縮と非可逆圧縮に対応
AVIF は可逆圧縮と非可逆圧縮の両方に対応しています。
これまでは不可逆圧縮したい場合はJPG、可逆圧縮したい場合はPNG・GIFといったように使い分けが必要でしたが、AVIFではその必要がなくなりました。
可逆圧縮を選択する場合は、圧縮された画像を元の画像に戻すことができます。非可逆圧縮を選択する場合は、可逆圧縮よりも軽量化ができますが、画像が少し荒くなってしまいます。
AVIFでは、それぞれの用途に応じてこの2つの方式を臨機応変に選択できます。
アニメーション制作が可能
AVIF形式では、複数の画像を組み合わせることでGIFのようなアニメーションの作成もできます。
AVIFは、GIFより高画質かつ小さいファイルサイズで制作することが可能です。
HDRに対応
AVIFはHDRに対応しているため、鮮明で現実に近い明るさや色を表現できます。
※HDRとはHigh Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略称で、輝度やカラービット深度、色域を設定できる機能のことを指します。
AVIFの課題
対応ブラウザが少ない
AVIFファイル形式は、WebPと比較すると対応ブラウザはまだ少ないです。
2023年10月現在、AVIFに対応しているブラウザはGoogle Chrome、Firefox、Operaのみ。
Firefoxに関しては、アニメーションには対応しておらず、静止画のみの対応となります。
まとめ
いかがでしたか。
圧縮率が高いことは画像の軽量化につながり、 サイトの表示速度の改善が期待できます。
表示速度の改善はSEO対策でも重要です。WebPやAVIFなどの新しい形式を積極的に取り入れていきたいですね。
KOHIMOTOでは、サイト軽量化のご相談も承っております。どうぞお気軽にご相談ください。
tacot
大学卒業後、デジタルマーケティング会社に入社しメディア広告営業やウェブサイトのディレクションを担当。前職の経験を活かしウェブディレクターをしながらWeb制作業界にまつわるコンテンツを執筆中。