「設定画面にBluetoothの項目がない」「デバイスマネージャーに表示されない」「無線マウスが動かない」といったトラブルが多く報告されており、主な原因は累積アップデートとドライバーの不整合などです。
- 再起動してもBluetoothが復活しない
- デバイスマネージャーに項目そのものが消えている
- Windowsアップデート直後から無線マウスが動かない
この記事では、以下のようなステップでBluetooth機能を復旧するロールバック手順と、今後同じトラブルを防ぐための対策について、わかりやすく解説します。
ステップ |
内容 |
1. 復元ポイントを作成 |
何か起きたときに備えて巻き戻し地点を確保 |
2. ドライバーロールバック |
非表示デバイスから古いBTドライバーへ戻す |
3. 問題パッチを削除 |
互換性のない累積更新 (KB5058496など) をアンインストール |
4. Bluetoothサービス再起動 |
BTサポートサービスが停止状態になっている場合に有効 |
ステップ 1:復元ポイントを作成
「復元ポイント」とは、システム設定やドライバーの状態を一時的に保存しておく機能のこと。万が一Bluetoothの修復作業でトラブルが悪化しても、この地点に“巻き戻す”ことができます。
復元ポイントを作成する具体的な手順は以下です。
*Windows 10 / 11 共通
1. スタートボタンを右クリック →「検索」または「ファイル名を指定して実行」を開く
2. 次のコマンドを入力して実行
control /name Microsoft.System
3. 「システムの詳細設定」をクリック
4. 「システムのプロパティ」でシステムの保護を作成
上部にあるタブの中から「システムの保護」を選びましょう。ここで、下部にある「保護設定」の欄に注目し、通常は「(C:)システム」が一覧に表示されます。保護が「無効」になっている場合は、「構成」ボタンをクリックして有効に切り替えましょう。
設定を確認したら、「作成」ボタンを押ます。
5. 名前を付けて、復元ポイントを作成
わかりやすい名前(例:「Bluetooth修復前」など)を入力して「作成」を実行します。数十秒〜1分ほどで「復元ポイントは正常に作成されました」と表示されれば完了!
これで、現在のシステム状態が保存され、何かあっても復元できるようになります。
ステップ 2:ドライバーロールバック
Bluetoothが突然使えなくなった場合、Windows Updateにより新しいドライバーが自動で上書きされている可能性があります。この“新ドライバー”が原因で不具合を起こしている場合、古い安定版に戻す=ロールバックすることで改善します。
1. デバイスマネージャーを開く
2. メニュー上部の「表示」→「非表示のデバイスの表示」をクリック
※Bluetooth自体が消えている場合でも、これで表示される可能性があります。
3. Bluetoothを展開しデバイスを右クリック
「Bluetooth」項目を展開し、表示されているデバイス(例:Intel Wireless Bluetooth など)を右クリック →「プロパティ」
4. 「ドライバー」タブ > ドライバーを元に戻す
「ドライバー」タブを選択し「ドライバーを元に戻す(ロールバック)」ボタンをクリック。理由を求められる場合は「以前のドライバーの方が正常に動作していた」などを選び、「次へ」で進めて再起動すれば完了です。
補足ポイント💡
- ロールバックがグレーアウトして押せない場合は、旧ドライバーが保持されていない状態です。その場合は手動で古いドライバーをダウンロード・インストールする必要があります。
- 一部のノートPC(例:ThinkPad、Surfaceなど)では、ベンダーツール(Lenovo Vantage など)が上書きしていることも。標準ドライバーに戻した後に再発しないか様子を見るのがおすすめです。
ステップ 3:問題パッチを削除
Bluetoothが突然使えなくなった原因として、Windowsの累積更新プログラム(例:KB5058496)が関係していることがあります。このようなパッチは、特定のデバイスやドライバーと互換性が合わず、不具合を引き起こす場合があります。修復のためには、問題となっている更新プログラムをアンインストールするのが有効です。
1. 「設定」> 「Windows Update」
手順としては、まず「設定」アプリを開き、「Windows Update」をひらきます。
2. 「更新の履歴」> 「更新プログラムをアンインストール」

「更新の履歴」→「更新プログラムをアンインストール」の順に進みます。一覧の中から「KB5058496」など該当の更新を探し、「アンインストール」ボタンをクリックすれば完了です。アンインストール後はPCを再起動し、Bluetoothが復活しているかを確認しましょう。なお、更新後14日以内であればこの操作が可能です。
ステップ4:Bluetooth Support Service の再起動
Bluetoothが「完全に消えた」ように見える場合、**Bluetooth Support Service(bthserv)**が停止しているケースがあります。このサービスを手動で再起動することで、BT機能が復活することがあります。
1. 管理者モードでコマンドプロンプトを開く
スタートメニューを開き、「cmd」と入力
2. 表示された「コマンドプロンプト」を右クリック
表示された「コマンドプロンプト」を右クリック →
管理者として実行を選ぶ。
⚠️ここが重要です。通常起動では操作がブロックされることがあります。
3. 以下の2つのコマンドを順に入力
|
sc config bthserv start= auto |
→ Bluetoothサービスを「自動起動」に設定します
→ Bluetoothサービスを即座に起動します
⚠️途中で「サービスが既に実行中です」と表示された場合でも、再起動の意味があるため問題ありません。
補足💡サービスが「開始中」で止まる場合は、再起動を2〜3回繰り返すと改善することがあります。
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こちらの記事が、トラブル解決の親機に立てれば幸いです😊
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編集者:Miki Kohinata
早稲田大学出身。学生時代、将来独立することを決めエンジニアの道へ。就職したIT企業で藤本と運命的に出会いKOHIMOTO設立。目指すのは人の心に寄り添えるエンジニア。人生のテーマソングはWeekend by 5lack。