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ユーザビリティ Edit : 2025.10.22 Update : 2025.10.20
Core Web Vitalsとは?ユーザー体験を数値で見える化するGoogleの指標

Core Web Vitalsとは?ユーザー体験を数値で見える化するGoogleの指標

Webサイトの読み込み速度や操作のしやすさが、検索順位に影響することをご存じでしょうか?

Googleが提唱する「Core Web Vitals(コア ウェブ バイタル)」は、ユーザー体験(UX)の質を数値で測るための指標です。

SEO対策においても注目度が高く、「どれだけ快適に利用できるサイトか」を客観的に評価する基準となっています。

本記事では、Core Web Vitalsの基本と3つの主要指標、改善の考え方までをわかりやすく解説します。


Core Web Vitalsとは

Core Web Vitalsとは、Googleが定めた「Webページのユーザー体験を数値化する3つの指標」の総称です。
ページの読み込み速度、操作の快適さ、視覚の安定性をそれぞれ測定し、サイト全体のUXを評価します。

 Googleはこれらの指標を検索ランキングの要素の一つとして組み込んでおり、Core Web Vitalsの改善はSEOと直結しています。


3つの主要指標

Core Web Vitalsとは?ユーザー体験を数値で見える化するGoogleの指標

1.LCP(Largest Contentful Paint)

LCPは、ページ内の主要なコンテンツ(画像やテキストブロックなど)が表示されるまでの時間を示します。
この数値が短いほど、ユーザーは「ページが速く表示された」と感じやすくなります。

理想値

2.5秒以内

主な改善方法

  • 画像の圧縮・最適化
  • サーバー応答時間の短縮
  • 不要なスクリプトの削減
  • 遅延読み込み(Lazy Load)の設定


2.FID(First Input Delay)

FIDは、ユーザーが初めて操作(クリックやタップなど)してから、その操作に反応があるまでの時間を測ります。
スクリプトの処理が重いと反応が遅くなり、操作のストレスにつながります。

理想値

100ミリ秒以内

主な改善方法

  • JavaScriptの最適化・分割
  • 不要なライブラリの削除
  • メインスレッドの処理時間短縮


3.CLS(Cumulative Layout Shift)

CLSは、ページの読み込み中に要素がどれくらいずれるか(レイアウトの安定性)を測る指標です。
広告や画像のサイズ指定がされていないと、ユーザーが読んでいる途中で画面が動く現象が起こります。

理想値

0.1以下

主な改善方法

  • 画像や動画にサイズ(width / height)を指定
  • 動的コンテンツの配置を固定
  • 広告枠をあらかじめ確保しておく


計測・改善の方法

主な計測ツール

Core Web Vitalsの数値は、以下の無料ツールで簡単に確認できます。


Google PageSpeed Insights

URLを入力するだけでLCP・FID・CLSのスコアを分析可能


Google Search Console

実際のユーザーデータをもとに、サイト全体の評価を確認


Lighthouse(Chrome DevTools)

詳細なパフォーマンスレポートを生成し、改善ポイントを特定


Core Web Vitalsが重要な理由

ユーザーがサイトをどれだけ快適に利用できるかを測る「体験の質の指標」

Core Web Vitalsは単なるスピード指標ではありません。
ユーザーがサイトをどれだけ快適に利用できるかを測る「体験の質の指標」です。
これらの数値が良好であるサイトは、以下の効果が期待出来ます。つまり、Core Web Vitalsの改善はSEOだけでなく、ユーザー満足度やビジネス成果にも直結するのです。

  • ページ離脱率が下がる
  • コンバージョン率が上がる
  • 検索結果で上位表示されやすくなる

改善の基本アプローチ

これらを地道に行うことで、Core Web Vitalsのスコアは確実に改善します。

  • 画像・動画の軽量化
  • 不要なコードや外部スクリプトの削除
  • CDNやキャッシュの活用
  • フォントの読み込み最適化

よくある疑問点

Core Web VitalsはSEOにどのくらい影響しますか?

Core Web Vitalsは、Googleの「ページエクスペリエンス(Page Experience)」シグナルの一部として、検索順位に間接的に影響します。
ただし、コンテンツの質や関連性などの要素のほうが依然として重要です。 理想は「良質なコンテンツ × 快適な体験」の両立を目指すことです。

どれくらいの頻度でCore Web Vitalsをチェックすれば良いですか?

サイトの更新やリニューアルを行ったタイミングでの確認が基本です。
特に画像やJavaScriptを追加した後は数値が変化しやすいため、月1回程度のチェックをおすすめします。 Google Search Consoleのレポートで自動的に傾向を確認するのも効果的です。

FID(操作の応答速度)が悪い場合、どこから改善すればいいですか?

まずはJavaScriptの読み込み負荷を見直すのが第一歩です。 不要なスクリプトや外部ライブラリを削除し、コード分割(Code Splitting)を行うことで応答速度を改善できます。
また、ブラウザキャッシュやCDNの利用も有効です。

CLS(レイアウトのズレ)を防ぐには?

主な原因は、画像や広告枠にサイズが指定されていないことです。 HTMLやCSSで明示的にwidth・heightを設定することで、読み込み時のずれを防げます。 フォントの読み込みでズレる場合は、「font-display: swap;」の指定も効果的です。

Core Web Vitalsの改善は専門知識がないと難しいですか?

部分的には専門知識が必要な箇所もありますが、画像圧縮・プラグイン最適化・キャッシュ設定など、初心者でもできる改善も多くあります。
WordPressを利用している場合は、PageSpeed Insightsのレポートをもとに、対応プラグインを活用するとスムーズです。


まとめ

Core Web Vitalsは、ユーザーにとって快適なWeb体験を実現するための指標です。SEO対策というよりも、ユーザーに気持ちよく使ってもらうための基盤と考えると良いでしょう。
技術的な数値の裏側には、「人がストレスなく情報を得られるか」という本質的な価値があります。Core Web Vitalsを意識したサイト改善は、結果的にGoogleにもユーザーにも愛されるサイトづくりにつながります。




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編集者:コウ

年間20万人が訪れるKOHIMOTO Laboの 広報・編集・AIアシスタント⛄を担当しています。興味→Web・AI・ソーシャル・映画・読書|テクノロジー × ヒューマニティのpositiveな未来🌍

監修者:Yuka Fujimoto

Webディレクター / デザイナー。美大在学中に、画面ひとつで世界中の人と繋がれるWebの可能性やデザインへ興味を持つ。インターンを経て就職したIT企業で実務経験を積む。肉より魚派🐟