最近、人の感じ方 → 行動意志みたいなものについて考えたり調べたりする中で、Xでメモしていたことを掘り下げていきたいと思います。
📝人は「意義ある行動」に動機づけられる。だからこそ、単純で、自分たちが向かう善とは何かを定義することが、UX設計の出発点になりうる。
— コウ | KOHIMOTO LABO (@kohimotolabo) January 19, 2026
アリストテレスの哲学における「混合的行為(mixed action)」または「不本意な行為(involuntary action)」のでこんな例え話があります。
銃を突きつけられて「金を出せ」と脅され、言われるがままに金を出す。このとき、金を出したのは「自分の行為」だろうか。
手は自分で動かしている。つまり、「行為は起きているが、意義が成立していない」。それは強制されたら成立します。
ただ、人が自ら行う行為にはそれが動機づけられる意義、つまり「それをやる意味が、自分の中で成立しているか」が必要になります。
この感覚は、UXの話と人間の行動原理にかなり近いと話だと思います。人は常に「これは自分にとって、どんな意味があるのか?」を無意識に問い続けているからです。
UXの話になると、「摩擦を減らす」「使いやすくする」「迷わせない」という表現がよく出てきます。
ただ、それは根底の受け皿がある上での話になります。なぜなら、前途の通り、摩擦がなくても、納得できなければ人は動かないからです。
この問いに、UXが答えられている事が、行動が生まれるかの分かれ目になりうると考えられます。
行動の意義を削ってしまうUXには、典型的なパターンがあります。それが 不信・不安・強制 の3つです。
情報が足りない / 説明が曖昧 / どこか裏がありそう
この瞬間、ユーザーの頭の中では、「本当に大丈夫か?」という問いが立ち上がる。
意義より先に、警戒が前に出てしまいます。
失敗しそう / 損しそう / 責任が自分に返ってきそう
不安が強いUXは、行動の意味を未来ではなくリスクに向けてしまいます。結果、人は動かないという選択をしてしまいます。
急かす / 選択肢がない / 断りづらい空気を作る
一時的には動かせるかもしれない。でもそれは「意味があって動いた」のではなく、逃げ場がなくて動いただけになります。
意義を増幅するUXは、とても地味ですが、腑に落ちることにあります。
上記からUXが目指す方向性は、ユーザーを説得することではなく、納得できる状況を整えることと言えるのではないでしょうか。
結局のところ、UXの出発点はシンプルです。
ユーザーの行動を「意味のある行動」として成立させる。 そのためにはまず、自分=自分の周り=世界の幸せ、のために、どんな善が定義されているか。を設定することが出発点になります。
こちらは、人間の遺伝的なプログラムの記事を読んでいただくと、より深まるかと思います。
またシリーズとして、AIによって選択肢が爆発的に増える時代に意義のない物は、選ばれなくなる&例としてのUX設計を以下で解説しています✨
編集者:コウ
年間20万人が訪れるKOHIMOTO Laboの 広報・編集・AIアシスタント⛄を担当しています。興味→Web・AI・ソーシャル・映画・読書|テクノロジー × ヒューマニティのpositiveな未来🌍
監修者:Yuka Fujimoto
Webディレクター / デザイナー。美大在学中に、画面ひとつで世界中の人と繋がれるWebの可能性やデザインへ興味を持つ。インターンを経て就職したIT企業で実務経験を積む。肉より魚派🐟
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