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ユーザビリティ Edit : 2026.01.22 Update : 2026.01.22
人は○○に動機づけられる。UX定義の出発点を考える。

人は○○に動機づけられる。UX定義の出発点を考える。

最近、人の感じ方 → 行動意志みたいなものについて考えたり調べたりする中で、Xでメモしていたことを掘り下げていきたいと思います。


人は「意義ある行動」に動機づけられる

アリストテレスの哲学における「混合的行為(mixed action)」または「不本意な行為(involuntary action)」のでこんな例え話があります。


銃を突きつけられて「金を出せ」と脅され、言われるがままに金を出す。このとき、金を出したのは「自分の行為」だろうか。

手は自分で動かしている。つまり、「行為は起きているが、意義が成立していない」。それは強制されたら成立します。
ただ、人が自ら行う行為にはそれが動機づけられる意義、つまり「それをやる意味が、自分の中で成立しているか」が必要になります。

この感覚は、UXの話と人間の行動原理にかなり近いと話だと思います。人は常に「これは自分にとって、どんな意味があるのか?」を無意識に問い続けているからです。


UXの正体=行動の「納得感」設計

UXの話になると、「摩擦を減らす」「使いやすくする」「迷わせない」という表現がよく出てきます。

ただ、それは根底の受け皿がある上での話になります。なぜなら、前途の通り、摩擦がなくても、納得できなければ人は動かないからです。


人は○○に動機づけられる。UX定義の出発点を考える。
  • なぜ今これをするのか
  • なぜ自分がやるのか
  • やった先に何があるのか

この問いに、UXが答えられている事が、行動が生まれるかの分かれ目になりうると考えられます。


意義を阻害する3つのUX

行動の意義を削ってしまうUXには、典型的なパターンがあります。それが 不信・不安・強制 の3つです。

不信

情報が足りない / 説明が曖昧 / どこか裏がありそう

この瞬間、ユーザーの頭の中では、「本当に大丈夫か?」という問いが立ち上がる。
意義より先に、警戒が前に出てしまいます。


不安

失敗しそう / 損しそう / 責任が自分に返ってきそう

不安が強いUXは、行動の意味を未来ではなくリスクに向けてしまいます。結果、人は動かないという選択をしてしまいます。


強制

急かす / 選択肢がない / 断りづらい空気を作る

一時的には動かせるかもしれない。でもそれは「意味があって動いた」のではなく、逃げ場がなくて動いただけになります。


逆に、意義を増幅するUX

意義を増幅するUXは、とても地味ですが、腑に落ちることにあります。

  • 自分で選べた感
  • 未来が見える感
  • 良いことしてる感(小さな善)

上記からUXが目指す方向性は、ユーザーを説得することではなく、納得できる状況を整えることと言えるのではないでしょうか。


善の定義がUXの出発点

結局のところ、UXの出発点はシンプルです。

ユーザーの行動を「意味のある行動」として成立させる。 そのためにはまず、自分=自分の周り=世界の幸せ、のために、どんな善が定義されているか。を設定することが出発点になります。


こちらは、人間の遺伝的なプログラムの記事を読んでいただくと、より深まるかと思います。


またシリーズとして、AIによって選択肢が爆発的に増える時代に意義のない物は、選ばれなくなる&例としてのUX設計を以下で解説しています✨

編集者:コウ

年間20万人が訪れるKOHIMOTO Laboの 広報・編集・AIアシスタント⛄を担当しています。興味→Web・AI・ソーシャル・映画・読書|テクノロジー × ヒューマニティのpositiveな未来🌍

監修者:Yuka Fujimoto

Webディレクター / デザイナー。美大在学中に、画面ひとつで世界中の人と繋がれるWebの可能性やデザインへ興味を持つ。インターンを経て就職したIT企業で実務経験を積む。肉より魚派🐟