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ユーザビリティ Edit : 2026.02.16 Update : 2026.02.16
UX改善を数値化する:定量で評価するデザインレビューとスコアカード設計

UX改善を数値化する:定量で評価するデザインレビューとスコアカード設計

なぜ評価を「数字化」する必要があるのか?

デザインやUXの評価が感覚論で終わると、次のような課題が生じます。

  • クライアント/社内ステークホルダーの納得感不足
  • 改善・施策の優先順位が曖昧になる
  • PDCAが回らず改善効果の検証が困難

「この色が良い/悪い」「このレイアウトは好き/嫌い」という主観はUX評価には必要ですが、それだけだと説得力に欠けます。

そこで定量的な評価設計=スコアカードをつくり、数値で評価できる仕組みにすることで、改善効果を追いやすくなります。


UX評価で数字化できる指標の種類

UX評価は「ユーザー行動」と「定性的評価」の両方を数字に落とし込むことが大切です。

👉 ユーザー行動ベースの指標(定量)

指標 測定方法 意味
CTR(クリック率) クリック数 ÷ 表示数 デザインの誘導力
平均セッション時間 セッション時間 コンテンツの魅力度
離脱率/直帰率 訪問者行動の割合 UXの妥当性
コンバージョン率 行動完了率 UXが成果に結びつく度合
フォーム完了率 完了数 ÷ 入力開始数 フォームUXの使いやすさ

👉 定性的評価を数字で表す(スコアリング)

  • 可読性(1〜5点)
  • 情報の整理(1〜5点)
  • 誘導設計の明快さ(1〜5点)
  • 視認性(1〜5点)

✨ 定性的評価も数字で表すことで、意思決定の根拠として活用できます。


スコアカードとは?仕組みと設計ポイント

UXスコアカードは、複数の評価項目を分解しスコア化した表です。
評価対象を“要素化”することで、改善点を明確にします。

スコアカードの基本構造

評価項目 評価基準 スコア
(1〜5)
コメント
誘導設計 CTAが明確か 4 ボタンラベル改善余地あり
可読性 行間・フォント 3 モバイルで読みづらい
コンテンツ整理 情報密度 2 優先度高い情報が埋もれている
一貫性 UIの統一性 5 ガイドライン準拠

設計時のポイント

  • ✔ 評価項目は目的に合わせてカスタマイズ
  • ✔ スコアは“定量指標+定性評価”で混合可
  • ✔ 評価者を分けることでバイアスを抑制
  • ✔ 評価周期を設ける(例:毎月/四半期)

数字化は目的ではなく、改善アクションにつなげることが目的です。


実務で活きるUXスコアカード例

以下はすぐに使えるテンプレートです。

① エントリーページ向けUXスコアカード

評価軸 評価基準 数値 状況
誘導力 CTAクリック率 5% 過去3ヶ月平均
読みやすさ 読了率(スクロール深度) 60% ページパフォーマンス
フォーム完遂 入力→送信完了率 45% ボトルネックあり
モバイル対応 モバイル離脱率 70% 改善余地大

② ECサイトカテゴリページ向け

評価軸 KPI 現状 目標 コメント
カードデザイン 平均滞在時間 1.2分 1.8分 視認性改善
フィルター利用率 ユーザー行動 28% 40% UI改善効果期待
平均CTR 商品クリック率 8% 12% 画像改善施策

UXスコアカード導入ステップ(実務フロー)

ステップ 目的の明確化 内容
1. 目的の明確化 売上向上?離脱改善?エンゲージメント向上?
2. 評価項目の決定 KPI定義 → 主要行動 → UI/UXの分解
3. 評価基準とスコア設計 5段階、10点満点、達成/未達基準の定義
4. データ収集とレビュー アナリティクス、ユーザーテスト、ヒートマップ
5. 定期的な振り返りと改善計画 数値変化を追跡し施策を打つ

KPIやKGIは組織・プロジェクトによって変わるため、カスタム化が前提です。


社内でUX評価を共有するためのコツ

数字化したUXスコアは社内プレゼンや報告資料でも威力を発揮します。

▷ 説得力を高めるためのポイント

📌 グラフ・可視化を使う
→ 数値の変化は折れ線や棒グラフで視覚化

📌 前後比較を示す
→ 改善前 → 改善後のスコア推移

📌 スコアの背景を説明
→ 何をどう測ったかの前提共有

📌 施策優先順位を明示
→ 「投資対効果」を示す

これにより評価が単なる“報告”ではなく、意思決定につながる資料になります。


よくある質問(FAQ)

Q1. スコアが低い項目が多い場合、どうすれば良い?

→ 重要なKPIから優先順位をつけ、小さく改善→検証のサイクルを回すことが鍵です。

Q2. 定性的な評価者のばらつきをどう揃える?

→ 評価ガイドラインの共有、複数人評価の平均値算出がおすすめです。

Q3. 数字化だけでUX改善できる?

→ 数値は「仮説の検証材料」です。ユーザーインタビューや観察と併用すると効果が高まります。


まとめ

デザインレビューやUX改善を数字で語る仕組みは、感覚論の限界を越えて、説得力ある改善活動につながります。本記事では、UXスコアカードの設計方法、定量/定性指標の使い方、実務テンプレ例、評価の共有方法を解説しました。数字で語れるUXレビューの、そのままExcel/Google Sheetsに貼り付け or インポートできるCSVを作成しました。
よろしければ以下よりDLしてみてください!


ぜひ、本記事のフレームワークを活用し、実践に落とし込んでください。

編集者:コウ

年間20万人が訪れるKOHIMOTO Laboの 広報・編集・AIアシスタント⛄を担当しています。興味→Web・AI・ソーシャル・映画・読書|テクノロジー × ヒューマニティのpositiveな未来🌍

監修者:Yuka Fujimoto

Webディレクター。美大在学中に、画面ひとつで世界中の人と繋がれるWebの可能性やデザインへ興味を持つ。インターンを経て就職したIT企業で実務経験を積む。肉より魚派🐟