MENU
CLOSE
ディレクション Edit : 2023.12.11 Update : 2024.10.31
【Adobe Acrobat】どっちを使う?無料アカウントと有料アカウント

【Adobe Acrobat】どっちを使う?無料アカウントと有料アカウント

Adobe Acrobatオンラインサービスはブラウザ上で、編集・変換・圧縮・電子署名といったさまざまなトランザクションを行うことができる手軽なツールです。
「どこからでも」「どのデバイスからでも」使えるサービスは多様な働き方にも対応してくれそうです。
本記事ではAcrobatオンラインサービスでできること等を紹介していきます。

Adobe Acrobatプラン別対応表

「Acrobat」はAdobeによって開発されたPDFファイルを作成・表示・編集するためのアプリケーション。そして実に様々な製品・プランがあるのです。下表のとおりプラン別に出来る事を比べてみました

Adobe Arobat プラン 有料・無料 / オンラインサービス早見表

インストール不要!Acrobatオンラインサービスとは

「PDFファイルって閲覧することはよくあるけれど、編集するためにはアプリケーションをインストールしたりと、なんだかハードルが高そう」という印象を払拭してくれる、オンラインサービスについて紹介していきます。

クラウドベースのPDFツールであるため、アプリのインストール不要・どのデバイスからでも操作可能なAcrobatはインストールや更新の必要がありません。
デスクトップ版のアプリを利用している方も連携することでさらに便利に活用できるので、ぜひ参考にしてみてください。

どっちを使う?無料アカウントと有料アカウント

Adobeオンラインサービスのツールを紹介してきましたが、アカウントの種類によって利用できるツールの範囲が異なります。
以下で試した【無料アカウント:△】に記載された「限定的に利用可能」についてですが、これは無料アカウントユーザーが有料アカウントでしか使えないツールを制限的にお試しすることができる、いわば体験版のようなものです。

体験版は、30 日ごとに2件のトランザクションを実行できます。

例えば、任意の日に初めて「PDF を Word に変換」ツールを使用した場合、ここから30 日間のカウントが始まり、 2 件の無料トランザクションのうち 1 件を使用したことになります。 また、15 日後にPDFを圧縮ツールを使用した場合、2 回目の無料トランザクションを使用したことになり、 もう一度無料で使用するには、1件目のトランザクションから30 日間の期間が終了するまで待つ必要があります。

このようにPDFの本格的な編集には回数制限がありますが、ファイルへの入力、署名、共有、注釈の追加は制限なくできるので、時々PDF編集が必要になるレベルなら無料アカウントでも実用的です。

また、セキュリティーの観点で言えば、パスワード設定と併せて「証明書付きの高度な暗号」をPDFに設定することで、安全性をさらに高めることができますが、こうした高度な処置はAcrobatシリーズの中ではAcrobat Proにしかできません。大切なデータをしっかり保存したい方はAcrobat Proを選んだほうがよいでしょう。

Acrobatオンラインサービスで何ができる?使い方を解説

2023年4月現在、Acrobatオンラインサービスには主に以下のツールが含まれています。

・PDFをWordに変換
・PPTをPDFに変換
・PDFページを回転
・PDFをJPGに変換
・PDFに変換
・PDFページを並べ替え
・PDFをExcelに変換
・PDFを圧縮
・PDFページを抽出
・PDFをPPTに変換
・注釈付きのPDFを編集
・PDFページを挿入
・WordをPDFに変換
・PDFを結合
・PDFに入力して署名
・JPGをPDFに変換
・PDFを分割
・署名を依頼
・ExcelをPDFに変換
・PDFページを削除
・PDFをパスワード保護

それでは、どのようにツールを使うのか、実際に見てみましょう。
*無料アカウントでは利用できないツールもありますので、それぞれのツールを紹介する際には、

  • 利用可能=◯
  • 利用不可=×
  • 限定的に利用可能=△

と記載していきます。「限定的に利用可能」の詳細については、
04.どっちを使う?無料アカウントと有料アカウント
にて説明しますのでご参照ください。

変換・圧縮

【無料アカウント:△】

ホーム画面ツールバーの「変換」を選択。

枠に囲まれた変換・圧縮に関するツールの一覧が表示されます。利用方法は、使いたいツールの枠にファイルをドラッグ&ドロップするだけ。直感的・簡単な操作で完了します。
また、ツールバー「変換」をマウスオーバーすると、同様のメニューが表示され、クリックすると選択したツール専用のページが表示されます。頻繁に使用するツールはURLをブックマークしておくと便利ですね。

今回は試しに「圧縮」をやってみましょう。

圧縮したいファイルをアップロードします。

 

圧縮レベルを選択し、「圧縮」をクリックします。

ほんの数秒で4.5MBのファイルが179.7KBに圧縮されました。圧縮されたファイルはアカウントに紐づくクラウドに保存され、パソコンやデバイスにダウンロードする事ができます。


編集

【無料アカウント PDF文書の直接編集:× 簡単な入力・署名:◯ その他編集:△】

ホーム画面ツールバーの「編集」を選択します。

同様に枠で囲まれた編集に関するメニューが表示されます。使いたいツールの枠にファイルをドラッグ&ドロップして作業を開始します。

ここでは無料アカウントでも使える編集ツールを紹介します。

編集したいPDFファイルを「コメントを追加」へドラッグ&ドロップ

アップロードが完了したらPDFが画面に表示されます。
画面左に現れるツールバーは、無料アカウントでも制限なく使えます。

コメントの追加

「コメントの追加」を選択すると、フィールド内の好きな場所に吹き出しマークを配置できます。コメントを入力・投稿でき、コメントに対して返信をすることも可能です。

選択したテキストをハイライト

「ハイライト」を選択すると、選択したテキストにハイライトすることができます。

フリーハンドで描画

「フリーハンドで描画」を選択すると、フィールド内の好きな箇所に線を描くことができます。
また、コメント欄ではそれぞれの編集に対して「誰が・いつ行なったか」の履歴が現れますので、該当のオブジェクトを選択しコメントを入力することも可能です。例として「テストです。要削除」と入れてみました。

フィールドに入力


「フィールドに入力」を選択すると、文字入力以外にもチェックマークの挿入や、丸で囲む等のよく使うオプションが用意されています。任意の箇所に入力が可能です。「水曜日 10:00~13:00」と入力してみました。

署名・イニシャルを追加


「署名・イニシャルの追加」を選択するとフィールド上にスタンプのように署名等を挿入することができます。 選択肢から「署名を追加」を選択してみます。

様々なスタイルの署名を選ぶことができます。また、保存する事で次回の署名が楽になります。


  • タイプ:ハンドライティングのようなフォントの署名
  • 描画:フリーハンドでのオリジナリティのある署名を作成・登録
  • 画像:電子印鑑などの画像を登録することが可能

実際にログインして試してみよう

ログイン方法を紹介します。

Adobe Acrobat オンラインサービス ログイン Adobe Acrobat オンラインサービス ログイン
  • Adobeでログイン
  • Appleでログイン
  • Googleでログイン
  • Facebookでログイン

様々なログイン方法があります。
アカウントをお持ちでない場合は無料アカウントの作成をおすすめします。
Adobeの無料アカウントであれば、2GBのクラウド容量が与えられます。編集中のファイルはこのクラウドに自動保存されるため、注釈・ハイライトなどの編集をする場合は、アカウントへのログインが必須となります。

まとめ

Acrobatオンラインサービスのツールをいくつか紹介しましたが、デスクトップアプリケーションでも同様の処理が可能です。
AcrobatオンラインサービスはWebアプリケーションであるため「複数人で同時にPDF文書を共有・編集することができる」ということが最大の利点として挙げられるでしょう。例えば、PDFファイルにアクセスするためのURLを取得し、複数の人で共有、同じPDF文書に注釈をつけたり、テキストを編集したりできます。
また、コメント機能を使って、PDF文書内で他のユーザーとのコミュニケーションをとることもできます。場所・デバイスを問わず、ブラウザ上でサッと対応できることも魅力的です。

うまく活用すれば仕事の効率が格段に上がりそうですね。
ぜひご自身に合ったプランを見つけ活用してみてはいかがでしょうか。


Adobe Acrobat Webに関するこちらの記事もおすすめです。

Huahsin Hsu

台湾出身。中央大学卒。金融業界で5年間勤務の後、4年間海外にて就学・就労を経験。オーストラリア・イギリス・シンガポールに居住歴を持つ。Web業界に憧れを抱きつつ日々の業務の中で中小企業の発信力の重要さを感じ猛勉強中。微力ながら誰かの役に立ちたいと願う。